四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

炎天のガイド

2010-08-31 11:38:39 | 生かされて今日
 残暑厳しい称名寺の午前中、浄土式庭園の境内ガイドに参りました。NPO横濱金澤シティガイド協会は、10時から15時まで土日無料のガイドを提供しています。隣接の県立金沢文庫と一帯の地域は国の史跡とされています。美しい裏山にマンションや民家が見えることなく地域住民や横浜市大のお力で文化財が守られた歴史があります。
鎌倉時代の有数の武家文庫である金沢文庫は、県立の文化施設として80周年を迎えました。世界遺産指定を鎌倉市が働きかけていますが、当然この史跡も含まれるものとされています。胸像は称名寺の開基で金沢文庫収蔵のお宝を蓄えて頂いた北条実時公です。学問好きなお殿様で、とてもハンサムでしょう。
 今日は3組6人の方々をご案内しました。埼玉や東京から炎天をおして来られました。双子の若い社会人、ご夫婦、若いアベックとの出会いがありました。ささやかな社会奉仕ですが、未知の方々との出会いが楽しい功徳となります。定年で職場を離れた方や子育てから解放されたご婦人も住んでいる地域の奉仕にご参加をお勧めします。
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お笑い民主党

2010-08-27 08:48:25 | 生かされて今日
 この大不況、円高株安で若年層が就職出来ない閉塞感高まるこの時にうちわで権力闘争をしている場合か。益々世界から取り残されるばかりだ。
代議士たちがボスにすり寄りなびくなさけない姿を見るとウンザリだ。自らが立って国政をリードすべき立場を忘れ、派閥の大将を担ぐ子分になることを選挙民はお願いしていません。自分で一人になろうとも骨ある姿勢を見せろ。
 8月15日の靖国神社参拝も、主体性が無くてズラズラ団体で参拝する子どもじみた姿に、英霊の犠牲を受け止めているとは思えないのです。自らの利害、当選ばかりで国政を担うのは無理だ。日米関係を壊し、沖縄県民をもてあそんだ笑いものの鳩山が、ゼネコン金脈の小沢に付くなどヘドが出る。おぼっちやんは引退しろ。
 戦前国民を無謀な戦争に引きずり込んだ軍人・政治家・官僚や学校の先生、マスコミなど成績優秀なエリートの弱さと無責任さを思い出しましょう。周りのムードに流され目先だけのおのが利害で、戦略無き政治をして日本を滅ぼすつもりか。将来の子どもたちに顔向け出来るのか。もう既存の政党では無理なのかもしれませんね。
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芭蕉さんと遊女たち

2010-08-26 09:58:19 | 生かされて今日
 「おくのほそ道」の芭蕉さんと曽良は陽暦の8月26日新潟県をほぼ走破して市振にわらじを脱ぎます。炎天甚だしい親知らず子知らずの難所を今日は33キロ歩かれました。江戸時代は一日40キロ、女性でも20キロ程度が普通の旅程だったそうです。清潔な宿と足に合うわらじとが望みと翁も申され、現代人には無理なきつい旅行です。
 疲れ果てて寝入る時に、二人旅の遊女の話し声がもれてきます。翌朝宿を立つ時、旅が不安なので同道してほしいと哀願されますが断るエピソードがあります。

 『「行方しらぬ旅路のうさ、あまり覚束なう悲しくはべれば、見えがくれにも御後をしたひ侍らん。衣の上の御情に大慈のめぐみをたれて結縁せさせ給へ」と泪を落す。ふびんの事には侍れども、「我々には所ゝとどまる方おほし。ただ人の行くにまかせて行くべし。神明の加護、必ずつつがなかるべし」と云捨て出でつつ、哀さしばらくやまざりけらし。

 一家(ひとつや)に遊女もねたり萩と月 
          曽良にかたれば、書きとどめ侍る』

 この出来事と俳句は曽良の記録に無く、今では翁の創作とされています。「おくのほそ道」は客観的旅の記録では無くて、芭蕉翁の詩的世界を描いた詩集といえましょう。萩の花が横浜にも咲き、昨日は満月で月影に驚かされました。
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東京国立博物館はすばらしい。

2010-08-20 21:00:46 | 生かされて今日
 炎天の上野、東京国立博物館へ「誕生、中国文明」展を見に行きました。通常月曜日は休館なのですが、何故か開いていると聞きチャンスと出掛けました。JR上野駅で寿司と缶ビールを買い、平成館のロッカーに入れて展示場へ。想像した通り特別展なのにガラガラでゆっくり鑑賞できました。「いつもこのように見れればいいね」との声がします。
 なんせ今から3000年以上からのお宝がずらりで、想像を刺激します。紀元前1300年頃の文字を骨に刻んだものは、国政の占いに使用したらしいです。紀元前100年ごろの「神獣多枝灯」や、紀元前600年ごろの「神獣」は奇怪、キテレツなデザインで度肝を抜かれました。
 会場を出て冷房の効いた休憩所でやおら缶ビールとお寿司を楽しむと、昔の王宮にいる如きゴージャスな感じです。外は35度の炎暑ですから美女をはべらす大奥や宮廷よりも幸せ感に打たれます。国宝級を鑑賞できた上にこの贅沢、是非お勧めします。
 なお、この写真は通常展示ですが、それも素晴らしいガンダーラの菩薩像です。人間は戦争だけしなければ、なんと神の業をもつ崇高な生き物であろうか。
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夏を短歌で

2010-08-17 18:39:50 | 歌の花束
 猛烈な残暑にかなしい水の事故が伝えられます。働けど働けど株式市場は円高で最安値、元気なのは甲子園のみですね。
されど敗戦の日々のご苦労を思い残暑を乗り越えて参りましょう。「朝日歌壇」から感動させる歌、私好みの作品をご紹介してみました。

*「小さくて死ぬのはいやだ」と云いし子の
    生きたあかしのガンダム残る  松坂市 大内美代子                          (逆縁の悲しみの極みに言葉もありません)

*母のない夏にも慣れて夫のない
      夏に慣れつつ朝顔を見る  町田市 谷 和子
    (のこされた悲しみと諦観をさらりと詠われました)

*夜のない街から島に移り住み
       藍の極みは星空と知る  沖縄県 和田静子
      (大胆な移住が贅沢な喜びをもたらしました)

*日の経てば傷つきしこと懐かしく
     傷つけしこと苦くのこれり  鳥取県 中村麗子
       (私も知らずに傷つけた罪をお詫びしたい)

*豊子さんお世話になってと夫いいぬ
     語尾は九月の空に消えたり  小山市 内山豊子
       (死が二人を別つまでの相思相愛に敬服)
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戦没者慰霊と平和祈願

2010-08-15 21:07:48 | 生かされて今日
 今日は敗戦日または終戦日、約310万人という信じられない老若男女の犠牲者を生んだ太平洋戦争終結の日である。中国、朝鮮、フイリピンやインドネシア、ビルマ、台湾などで殺された異国の魂は数知れずだ。なんと愚かな判断をした日本政治だったのかと思う。今ものが言えない殺された方々の無念にせめて思いを寄せる時節としなければと思います。あの無慈悲な、血肉が飛散する戦場に自分が投げ込まれたことを想像しましょう。
 立正佼成会横浜教会では、戦没された霊位に代表の子どもたちで花をお供えし、参集者で法華経を読誦してお慰めし、平和の創造に勤めることを釈尊にお約束しました。
戦争など争いの原因は人類が根強よく持つ三毒(貪欲と怒りと愚かさ)と釈尊は説かれております。愛するものを守るのは当然だが、核兵器など武器でけりをつける愚だけはどんなことが起ころうとも阻止しなければならない。無慈悲で智慧の無い政治の暴走を止めうるのは「日本国憲法」だけなのです。平和憲法は堅持しなければ、孫や子を悲惨な戦場に追いやることになります。例えGHQに押し付けられたとしても、子孫にいい憲法は守り通しましょう。生きている日本人の孫や子への義務だ。
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初秋の句会

2010-08-12 18:37:36 | 俳句
 台風の余波の午後、楷(かい)の木俳句の会へ出掛けました。あの炎暑の日々も朝夕の風に秋の到来を感じさせる横浜です。仲間はみな熱心で14人が集まりました。昨夜のボランティアガイド協会の会合では大元気だった3人が入院されていると聞いて驚かされました。何事も変化するもの、今参加できることに感謝です。
 感銘句をどうぞ。

 ♪にんげんでありたいヒロシマ忌の少女  ちしろ
      ♪かき氷脳が分裂しています  量子

 ♪極暑なりアンモナイトが渦をまく    幸子
      ♪八月の来るたび言葉早くなる  佳子

 ♪生味噌を胡瓜(きゅうり)にぬれば終戦忌  計枝

 ♪手をわれに延ばす百日紅(さるすべり)ヒロシマ忌  駿
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長崎の地獄を忘れないぞ

2010-08-09 07:34:42 | 生かされて今日
 今日は長崎忌、原子爆弾のために地獄となり罪無き7400人が殺されました。朝11時2分だそうです。下記の弟のしかばねを背負う少年の痛ましい写真をご覧下さい。
http://www.lootone.com/poem/poem05.html
 長崎高商を卒業した父はどんなショックを受けたのか生前確かめられませんでした。本当に「過ちは繰り返しません」という心底からの覚悟をお互い様固めなければ御霊に申し訳がないのです。いかに政治の舵取りが大事かを子孫後輩につたえましょう。 マスコミはかっての軍国主義をはやしたてたミスリードを自覚され、自社の利益と享楽礼賛オンリーの近視眼から脱していただきたいです。骨のある報道をお願いします。
南無妙法蓮華経
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地獄のヒロシマを忘るな

2010-08-06 06:53:34 | 生かされて今日
 65年前の今朝8時15分、世界で始めて原子爆弾がヒロシマに炸裂、25万人以上の死者を生みました。当時の広島市民は35万人ですから7割以上の命が無残に絶たれました。ピカドンと云う1発で残酷きわまる地獄がこの世に出現したのです。生まれたての赤ん坊から、老人まで無差別の殺人です。戦争責任の大きさを再確認し、絶対に国の暴力・戦争だけは何が何でも阻止せねばなりません。絶対に「平和憲法」は維持しなければなりません。
 この酷暑の中で焼かれた叫び声を聴きましょう。

●全能母に縋れど天燃え原爆忌  中村草田男
●原爆忌ぬかづきしみな無帽なる 宮下翠舟
●原爆忌生者のために鐘が鳴る  藤井 旦

●すり傷に赤チンのしむ原爆忌  駿
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かなしみの八月来る

2010-08-01 06:28:10 | 生かされて今日
 今日は八月のスタート、6日は広島、9日は長崎の原爆忌、15日は終戦日とお盆です。民族の悲しみ、愛別悲嘆の続く時節です。肉眼では見えない霊魂、ご先祖が身近に充満して共に暮らす月といえましょう。
 亡くなった方が初めて迎えるお盆を新盆、初盆とも云います。真新しい離別の悲しみが取れないうちのお盆です。立正佼成会横浜教会の仲間にも妻を夫を、父や母を子ども、祖父や祖母をうしなった方ゝが、霊やすかれと手ずからの雪洞(ぼんぼり)を仏前に捧げました。死別は人間に避けることが出来ない定め、まさに諸行は無常です。

 ♪冷したるミルクの手向け原爆忌
    ♪屍(かばね)背負う少年の日ぞ長崎忌

 ♪友ひとり欠けて四葩(よひら)のふくらみぬ
   ♪排球の短パンで来よ君の盆(バレー部OBの秋葉君)
  
 ♪キャミソール小さくぬかずく地蔵盆
    ♪お茶目いふ遺されしひと更衣
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