四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

芝の増上寺

2009-10-30 07:29:08 | 生かされて今日
 久しぶりに東京に来たので近くの浄土宗大本山の増上寺を散策しました。徳川将軍家の菩提寺で、2代将軍徳川秀忠ほか6人の将軍がまつられています。幕末に皇室から降嫁した和宮さんも眠っています。将軍家のご廟は葵のマークの門のみが拝することができます。
ご本尊は南無阿弥陀仏なむあみだぶつの阿弥陀如来です。法然上人の幼い頃という座像も、昔江戸中に聞こえたという大鐘もありました。
 東京タワーのすぐ近く、伽藍は新しい再建で京都や奈良の木造でないので趣はもうひとつ。かぶさっている松の木は米国グラント大統領が明治12年来日して植えたそうで、「グランド松」というそうです。
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サックスの須川展也さん

2009-10-28 07:00:03 | 生かされて今日
 横浜みなとみらいホールで東京佼成ウンドオーケストラの演奏会があり、裏方のお手伝いをしました。最上階の学生席には多くの吹奏楽愛好家の生徒達が来てくれました。妻は久しぶりに会う千葉の友達と、品川に住む次男も顔を見せました。
 コンサートマスターの須川さんが演奏終了後に笑顔でサインに応じておられます。人気抜群のサクソフォーン奏者ですし、音楽は世界共通語ですから外人のフアンも多いのですね。
氏は東京芸大講師にヤマハ吹奏楽団常任指揮者の役もされた上に、横浜普門ホールでは子供達への演奏指導の奉仕もされておられます。指導の後疲れも見せずサインを求める長い列の若者に応じ一人一人と握手もされておられます。かっこいいアルファロメオで来館されますよ。
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松下幸之助はんの言葉

2009-10-26 04:39:17 | 生かされて今日
 松下政経塾の古山塾頭のお話から松下幸之助翁の言葉をどうぞ。
◎自分が経営者として成功した理由は、①小4まででしか学問を受けられなかったことから高学歴の部下の意見に耳を傾けたことだ。②貧乏だったのでお金の有り難さが身にしみていたこと。③病弱で人に任せることが出来たこと。
◎トップに立つ人は皆、「感謝と謙虚と」が身に付いている。
◎運の良い人と愛嬌あるひとを採用しろ。運の良い人とは、今までの人生を肯定する人で、卑屈と天狗にならぬ人物とか。私は2つともアカン。
◎人生「自分しか歩めない道」を見つけて、あきらめずに努力を継続すること。成功する秘訣は、成功するまで継続すること。禅問答みたいですね。
◎持って生まれた天分・才能を生かし切れと。偉大なコンピュータである人間の頭脳は、一生ほとんど使われじまいだそうですね。私も「宝の持ち腐れ」です。ガンバロー。
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松下政経塾30年

2009-10-23 11:26:59 | 生かされて今日
 松下幸之助さんが私財70億円を布施、身銭を切って創設した松下政経塾の古山塾頭が今日、立正佼成会横浜教会にお見えになり熱弁を振るわれました。30年前85歳だった松下翁が高度経済成長に有頂天で世界の富豪国家を誇っていた時代に、将来の日本の行く末を憂い、国家社会に貢献できる人材をと興された研修塾です。大卒から3年間「徳・知・体」を自得させる方針で、月25万円、研修資金として年間150万円を提供する由です。
 今回の衆議院選挙では31名が当選、民主党25、自民6の実績を上げました。前原国土交通相、原口総務相、野田財務副大臣などそうそうたる若手を輩出しています。神奈川県の松澤知事もOBで古山塾頭と同期の3期生だそうです。
幸之助さんの夢が少し実現してきっとお喜びされているでしょう。
 入塾すると明治以来の欧米科学思想崇拝でなく、先ず日本の伝統文化を学ばせるのは素晴らしい。茶道、書道、座禅や剣道などを学ばせるそうだ。そして自分の利害のみ追求する人間から、国家社会、公共の利益に貢献できる人間を創り上げることを目指しています。たのもしいです。
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日中韓仏教徒の祈り(その2)

2009-10-20 07:05:50 | 生かされて今日
 中国のお坊さん達100人がバスで到着され、私達受け入れスタッフが手に小さな中国国旗を振ってお迎えしました。弘法大師、伝教大師最澄や慈覚大師円仁、道元禅師や栄西禅師など高僧が留学された日本仏教の母国です。「ニーハオ」と笑顔と合掌で熱烈歓迎です。
多民族を持つ中国ですから、異国的なお顔も混じって法衣もいろいろです。めしあがる昼食もしきたりに気を使っ食材の精進料理だそうです。
 中華人民共和国の政治は共産党一党独裁で一時、宗教はアヘンだと弾圧されていたようです。
隆々たる経済力と軍事力、13億の人口を持つ巨人ですが、人種問題やインターネツト規制、一人っ子政策や老齢化、公務員の汚職に公害問題など、世界平和の創造にこの国の動向は大きな影響を与えるでしょう。釈尊の弟子として平和に貢献されるよう期待し祈りました。
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日中韓仏教徒の祈り

2009-10-19 06:28:54 | 生かされて今日
 日本、中国、韓国三国の300人の仏教のお坊さんが簡素でも美しい法衣をなびかせ「第12回仏教友好交流会議」のために立正佼成会横浜教会に集結されました。お釈迦さまの教えを伝道されている三国の高僧たちが世界の平和に向けて祈り、話し合い、共同宣言文に調印されました。
 この会議は中国仏教協会前会長の趙僕初先生のご提案で先ず中国北京で開催され、次に韓国、日本と交流が続けられています。先生は比叡山の天台座主であられた山田恵諦(えたい)師と立正佼成会開祖庭野日敬師との篤い友情を築かれておられました。
 通常日本での開催は京奈良でしたが、はじめて開港150年の横浜が選ばれたそうです。事務局の京都清水寺のもとで私は館内警備の奉仕をし、笑顔と合掌でお坊さん達をお迎えしました。それぞれの法衣でそれぞれのお経をそれぞれの言葉で釈尊に捧げられる景は敬虔でおごそかで平和への美しいリズムで感動いたしました。
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忘れもの

2009-10-16 05:28:30 | 生かされて今日
 忘れ物に気づいて顔面蒼白、立ち往生するのはお財布に家のカギが最右翼でしょうか。車のキー閉じこめもあるのでスペアーキーや免許証、携帯電話にカードのたぐいそれに持病のお薬も有力だ。今まで一番多い私の忘れ物は雨傘、出先や仕事先、電車の中に何本置いてきた事やら。
 しかし「モノ」は忘れても何とかなりますが、人間にとり「感謝」こそが忘れやすい最大のものではないでしょうか。
大概自分一人で大人になったと確信しており、乳飲み子の自分の命を守ってくれた親の恩は忘れやすい。他人にしてあげたことは忘れず、受けた恩は忘れやすいですね。受けた恩は石に刻めと申します。お父さんお母さん有り難うございました。
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俳句しませんか

2009-10-13 22:36:25 | 俳句
 横浜俳話会は各句会や師系の壁をこえた俳句愛好家の集まりで54年の歴史を誇ります。半世紀を超える横断的な団体で、先人や幹事の献身的な奉仕で支えられています。俳句を愛する人がもっと若い世代に伸びてほしいと願っている団体です。
12日体育の日に第54回横浜俳句大会を横浜駅西口の県民センターの大ホールで開催したところ過去最高の152名が出席、事前にいただいた投句は1714句にのぼり盛会でした。こども俳句の部では中学3年の高橋亜友さんら11人が入賞しました。
 ☆夕焼けのときだけ私背がのびる  亜友
一般の部
神奈川県知事賞 ☆夕焼やピエロ鼻から脱いでゆく  今吉正枝
横浜市長賞   ☆廃校に残る土俵や鳥雲に  大西昭舟
神奈川県議会議長賞 ☆滝壺を抜けて正気に戻る水  多田武峰
 私の作品は選にかすりもしない惨敗でした。あーぁ。
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日蓮聖人のご命日

2009-10-12 05:41:46 | 生かされて今日
 松尾芭蕉の句に「御命講(おめいこ)や 油のやうな 酒五升」があります。信者から寄進された日蓮聖人が書かれたお礼状にある言葉「油のやうな酒五升」から発想されて、門人から頂いたお酒へ芭蕉さんのお礼の句だそうです。
 日蓮聖人ご命日の前夜を御命講(おめいこう)、式典を御会式(おえしき)と云い五重塔の万灯をひとりで担ぎ上げる勇壮な行進があります。特に亡くなった東京池上本門寺の行進は力強くとても有名です。
 伊豆への流罪、鎌倉草庵への襲撃や片瀬海岸での処刑寸前、佐渡への流罪など武家権力からの弾圧をはねのけられた勇気にあやかろうとする現代人が多く参拝されます。南無妙法蓮華経
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秋の連休は土いじり

2009-10-11 18:24:11 | 生かされて今日
 プランターや発泡スチロールがせいぜいですが爽快な秋の休日、マンション高階のベランダで小さな家庭菜園を夫婦で楽しみました。今年はバジルが大当たりで、小松菜、サラダ菜やネギも大いに役立ちました。苗で頂いたゴーヤは病気で断念しましたが、毎年緑のカーテンとなってくれます。退職してすぐ通った菜園づくり講習会で教えられたように一番大事なのは土づくり。腰は重くなりますが、普段使わない些少の頭脳がアーダコーダと活発となるので時間を忘れます。見解の相違もあり夫婦べつべつの作業がいいですよ。
 この秋も小松菜やネギは種から、メキャベツは苗から豊作を夢にして挑戦します。菜園づくりのお店は大にぎわいで老若男女が詰めかけていました。近くの公園では少年野球の応援合戦が菊日和ににぎやかです。
 
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高級なコーヒー

2009-10-09 06:36:33 | 生かされて今日
 麝香(じゃこう)猫が排泄した豆は体内で発酵してとてもよい薫りのするコーヒーになるんですって。タヌキやイタチに似た体型で、樹上に暮らす猫だそうです。どうやって糞を探し集めるんだろう。どんな人がこの珈琲を楽しんでいるんだろうか。
かつてインドネシアでは現地人がつくった珈琲豆は植民地にしていたオランダが買い占めたので、やむなくこの希少な豆を発見したと聞きました。昔ヨーロッパでは胡椒が宝石のごとくに珍重され、アジアからの貿易の主商品だったように人間は味にどん欲なんですね。食い気が一番か。
 エビや蟹、マグロなど世界中からおいしい食材を日本が集めているんですね。大食の中国人や西洋人が日本料理の味を知ったら、今みたいには食べられなくなるでしょう。
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ソプラノの波

2009-10-06 07:06:11 | 生かされて今日
 「くちびるに歌を 心に癒しを」と題してソプラノ歌手・飯田千夏さんのコンサートが横浜駅西口にある横浜普門館で開かれました。ピアニストの末廣和史さんとの無償奉仕で、大正ロマンから気品の昭和歌唱まで15曲のハーモニーを披露されました。私は会場案内の奉仕をさせていただきました。
 北原白秋の「砂山」、中山晋平の「ゴンドラの唄」、竹下夢二の「宵待草」をかわきりに、マイクなしの声量が心にしみ入ります。
中田義直の「夏の思い出」と永六輔・いずみたく・坂本九の「見上げてごらん夜の星を」は会場一体となる斉唱となりました。
 法華経に『如来はよく種々に分別し 巧みに諸法を説き 
        言辞(ごんじ)柔軟にして 衆の心を悦可(えっか)せしむ』とあり、頑なな心をやわらかく調和へ導くかのようなソプラノでした。
 ☆膨張のソプラノの波さやかなり  駿
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三番サード長嶋、四番ファースト王

2009-10-03 08:36:53 | 生かされて今日
 過日NHKテレビで読売ジャイアンツの名選手「長嶋と王の時代」を懐かしく拝見しました。両選手の栄光と挫折の映像、現在の心境など心に響く番組でした。
未踏の野球レベルのため努力また努力の生き様に感動しました。二人の若かりしモノクロの画面は「光陰矢のごとし」、人生の飛び去る早さに驚きわが年齢もじんわり且つヒンヤリ感じさせました。若いときは今日は永遠に続くものと確信していましたね。有限であるとは思いもしませんでした。
 この番組で一番心に残ったのは、ふたりの様に鍛え上げられた鉄人でさえ「老病の魔」をはねのけられないことです。
釈尊は如何ともしがたい「生・老・病・死」をはじめとする四苦八苦を克服するために王位を捨てて求道の道へ入られたそうです。
 書道展をのぞき子供たちの生命があふれ出す作品に見入りました。書道はいい。
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十月に入りました

2009-10-01 16:28:25 | 生かされて今日
 真言宗御室派の仁和寺は代々皇室出が住持され、「おむろ桜」や「徒然草」にもでてくる古刹です。その末である横浜金沢の龍華寺(りゅうげじ)に参りました。鎌倉初期にさかのぼる八百年余の歴史の寺で、仏像、古文書の宝物をたくさん蔵し未解明を残す寺です。金沢区のお寺はほとんどが真言宗御室派で、平安時代に仁和寺の荘園が多くあったためと聞きました。
ご本尊の大日如来像若々しい小振りな座像でステキです。創建当初の本尊、弥勒菩薩座像も荘厳で美しい。
 観音菩薩像が迎える本堂の屋根は高々と堂々たるものでちじこまっている姿勢を正してくれました。
 日本は政治が変わり、異臭のするよどんだ古くさい政官財の仕組みを壊しています。壊して創建するので、外科手術のような痛みも一両年避けられないでしょう。十月に入り新しい自分を求めて船出しましょう。
 『熟田津(にきたつ)に船乗りせむと月待てば 
         潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな』 額田王(ぬかたのおおきみ)
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