四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

水子さんの霊を慰めました

2013-06-30 22:09:16 | 生かされて今日

 みずごとは流産した胎児や出産後程なくして亡くなった嬰児のことです。日本では堕胎という不幸な隠されてしまった命は数え切れないようです。さまざまな親の事情、あるいは病気から命を落とした霊やすかれとお戒名を読み上げ法華経を捧げました。

私自身ふたり水子がおりますが、若い父親の頃は水子さんのみ魂について無知で関心がありませんでした。やはり父親よりもお腹をいためた母親の方が心身ともに慰霊の心が篤いのです。立正佼成会では親孝行と先祖供養とを基本的な行として教えられています。無論、戦没者や大災害犠牲者への鎮魂の供養も説かれます。

この日は自分の両親や親戚の水子も含めて多数の御霊の戒名を読み上げて読経をいたしました。仏壇には嬰児への玩具やお菓子果物が捧げられていました。母親だけで水子が生じるわけではないのですが男性の参加者はわずかふたりでした。

思いやれなかった御霊に懴悔をささげ、元気なふたりの息子を見守ってもらい感謝を申し上げました。南無妙法蓮華経。

 

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水無月のあかざ句会

2013-06-24 15:08:50 | 俳句

 早くも今年の折り返し地点、六月も果てようとしております。23日は沖縄の忌日、昭和20年6月民間人を巻き添えにした残酷極まりない地上戦で沖縄の日本が壊滅した日でした。68年前に体験された方々には、口には言えないむごい記憶を思い出したくないと無言のまな亡くなった人も多いことでしょう。トラウマとなっているのです。私たちは人しれず命を奪われた方々のお蔭さまで生きております。

六月句会での作品をご紹介してみます。兼題は「竹」でした。

  ◯言ひたくて聞きたくて竹皮を脱ぐ   英子

  ◯竹とんぼ高し父の日の空を得て   照子

  ◯父の日が慎み深くやって来た    明

     ◯竹おちば万葉がなの妣(はは)の文   夢梨

     ◯結婚記念日初生りトマト分け合うて   夢梨

     ◯逃水の中より友の現れし        土太郎

     ◯籐椅子に孤島のごとく妊婦かな   好子

     ◯父の日の夫の鈍りし勘と運      好子

  ◯お袋の来てゐる気配竹の散る    駿

  ◯とびきりの忘れものあるやうな虹   駿

  ◯身を反らし空さぐりつつ実梅もぐ   教子

 

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花菖蒲の季節

2013-06-13 07:24:41 | 生かされて今日

 空梅雨の関東も10日からしとしと梅雨に入りました。アジサイと花菖蒲、雨蛙は六月にふさわしい。横須賀しょうぶ園は藤の花も素敵ですがやはり菖蒲がいいですね。

歴史ある東京葛飾の堀切菖蒲園が高名ですが、高速道路やマンションに景観が損なわれているのは残念です。ここ横須賀菖蒲園はひなびた場所が幸いしてゆっくりゆったり日本美を楽しめます。琳派の俵屋宗達の絵を見るようです。

京急汐入駅からバスで10分たらずです。以前、金沢区から自転車で行きました。

車椅子のお母さんでしょうかお連れしたご夫婦、一家うち揃って来ている一団、観光客や軍港らしく外人夫婦や国際結婚のペアーもいます。初夏の日差しにアイスクリームが好評のようです。

木陰に入ると薫風が爽やか。カワズの鳴き声、おたまじゃくし、鳥のさえずりも素晴らしい。タイサンボクの大樹は余白点々と花盛りでした。

 ♪花菖蒲の波頭たつ日和かな  駿

 ♪らんかんに倚りて泰山木の花の上  駿

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アフリカへ毛布を送ります

2013-06-05 17:19:31 | 生かされて今日

 アフリカ開発会議がわが横浜市で開催されました。人類が誕生したのはアフリカで、私たち人間のマザーランドです。昔は文化文明の及ばない暗黒大陸と言われましたが、今や地球の最後のフロンテァ、アジアに次ぐ将来の可能性が最も大きな地域と言われています。

昼は30度を超える炎天、朝晩は摂氏3度という温度差の激しい地帯、民族紛争や内戦によって難民となったり、干ばつなどの自然災害によって家を失ったりなど、困窮した生活を余儀なくされている人びとが多数います。そうした人びとにとって毛布は、寝具であるだけでなく、日除けであり、じゅうたんであり、コートであり、産着であり、日々の生活に欠かせない必需品だそうです。

アフリカへ毛布をおくる運動は、アフリカ諸国から寄せられてくる毛布のニーズに応えるため、市民のみなさまからご家庭にある毛布をご提供いただき、アフリカの方々に届けようというものです。モザンビーク、ケニア、マラウィ、エチオピア、ウガンダなどの諸国へお届けされています。

立正佼成会横浜教会では560枚の毛布の提供を受け、それぞれの毛布に英語で愛の言葉と「From  Japan」とを縫込み船積みを待つばかりとなりました。ホテルやロータリークラブ、商店街やリース会社、大学など佼成会以外の好意も多数いただきました。私の支部ではアフリカへの船賃と現地への輸送料が1枚あたり千円必要なため、チャリティーバザーを行い収益金を寄付いたしました。

さまざまな色の毛布を10枚ずつロープで縛りながら遠い異国の方々の苦労を癒してしてくれるようにと念じました。

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