みずごとは流産した胎児や出産後程なくして亡くなった嬰児のことです。日本では堕胎という不幸な隠されてしまった命は数え切れないようです。さまざまな親の事情、あるいは病気から命を落とした霊やすかれとお戒名を読み上げ法華経を捧げました。
私自身ふたり水子がおりますが、若い父親の頃は水子さんのみ魂について無知で関心がありませんでした。やはり父親よりもお腹をいためた母親の方が心身ともに慰霊の心が篤いのです。立正佼成会では親孝行と先祖供養とを基本的な行として教えられています。無論、戦没者や大災害犠牲者への鎮魂の供養も説かれます。
この日は自分の両親や親戚の水子も含めて多数の御霊の戒名を読み上げて読経をいたしました。仏壇には嬰児への玩具やお菓子果物が捧げられていました。母親だけで水子が生じるわけではないのですが男性の参加者はわずかふたりでした。
思いやれなかった御霊に懴悔をささげ、元気なふたりの息子を見守ってもらい感謝を申し上げました。南無妙法蓮華経。