四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

無情だ

2007-08-29 07:18:38 | 生かされて今日
 70代の知人が横浜の自宅を売却、ふるさとの石川県能登への転居を決めたという。奥様のアルツハイマーが進行3年目に入り、自分が元気なうちに田舎へ越して常時付き添う他ないと子供達と相談の結果だそうだ。
 法華経を信奉する信仰に厚いご夫婦で、地域の福祉活動や人助けに勤められた人格者の悲しい老後である。
不条理な事態を前に、私には少なからず衝撃となりました。
人ごとでない病気と老化の掟を目の当たりに見るからである。
因縁果報のルールが、人間の都合よくはいかなのですから。
 俳句仲間の旦那さまが50代でアルツハイマーを発病、病院で亡くなられました。無情ですね人生は。人智を越えた、どうしようもない災厄が新聞に溢れています。
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ストライクかボールか

2007-08-24 13:02:53 | 生かされて今日
 高校野球の決勝戦はまさかの逆転劇でビックリしました。投攻守ともに年々力がレベルアップしています。公立校で県外からの補強もなく全国制覇した佐賀北高校をたたえます。
 試合の後のインタビューで主審の判断に広陵高校監督が噛みついたのは、同情こそすれ教育者としては失格でしょう。たしかにストライクだったと私も思います。
 しかし、人生には正義がいつも勝なんてことはないのです。
人生にはおかしいことがまかり通る理不尽もあるという事実を生徒に納得させ、がまんさせる「絶好の教育のチヤンス」を失いました。練れたおとなに成長させるチャンスでしたのに。多くの人が涙でがまんして生きているのが現実です。
目の前だけの勝負にこだわり、幼い功名心を露呈しました。
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防衛省と朝青龍の迷走

2007-08-23 07:57:47 | 生かされて今日
 朝青龍問題がどうしてこんなに解決が長引いているのか不思議です。
伝統ある相撲協会も、横綱審議会の偉いセンセイ方もダンマリを決め込んでマスコミの商売のえじきになっています。
高砂親方も含めて当事者能力がゼロということを露呈してしまいました。
 大局を指し示す人物が出ずに情けないですね。重箱のすみを突付く意見でなく、解決への方向を示す指導者の登場を望みます。
 国を守るべき防衛省トップの子供じみた騒動、低次元のうちわもめも不安なことです。なんで次官が選挙で国民の付託を受けている代議士の大臣と対等にケンカできるのか、なんで事務次官が総理に直訴できたのか、次官に会う判断をした安倍さんも大丈夫か。
 防衛省と相撲協会に生じているトラブルは根がひとつではないでしょうか。
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ありがとう桑田投手

2007-08-20 07:20:45 | 生かされて今日
 アメリカ大リーグの桑田真澄投手が、パイレースを退団しました。39歳で夢の大リーガーに昇格、怪我を克服して登板するも一勝を挙げることが出来ませんでした。
しかし彼のお金に固執せず、読売巨人軍での保護を振り切り新しい高い壁に挑む勇気に感動しました。
エースの頃はアンチ巨人の私には憎たらしい桑田でしたが、チャレンジャーとなりひたむきに努力する生き方に敬服します。
日焼けの野球少年たちに大きなお見本を見せたのは素晴らしいと思います。
 ありがとう桑田、ご苦労さまでした。しばらくは家族と普通のおじさんの暮らしをエンジョイして下さい。
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残暑お見舞い

2007-08-16 05:52:13 | 俳句
 炎暑の横浜駅地下街に涼やかな花氷が置いてありました。近頃は普及した冷房の為でしょうか見るのも珍しくなりました。
かってはふるさと鹿児島の町でよく見かけました。そう云えば冷蔵庫も氷の塊で冷やすタイプでしたね。チリンチリンと旗をなびかせて自転車のアイスキャンデー屋さんも夏の風物詩でした。一本5円でしたかなぁ。クーラーの無い当時は全くこたえなかった暑さですが、緑の少ない昨今の都会の暑さは不快でこたえます。
 花氷の懐かしさに私もきびすを返して見入りました。みな笑顔で手のひらで触って行きます。野球帽の少年は離れません。

 ♪天辺をうごくマニキュア花氷  駿
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終戦日

2007-08-15 19:19:00 | 生かされて今日
 300万人の日本人のいのちを奪った残酷な戦争が終ってまだ、62年しか経っていません。まだ血がしたたっている時間だと思います。
犠牲者のしかばねの上の安楽を私もむさぼっています。62年前の焼け野が原に私の両親は30代の若さでした。
今日は炎暑の中を鎮魂の為の平和祈願式典に参加、法華経を読誦しました。
少年少女の献花は可愛らしくきっと犠牲者の慰めになったことでしょう。

 ♪父ははのよはひ確かむ終戦日  駿
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お墓参り

2007-08-14 08:41:07 | 生かされて今日
墓参りをしてみたい日本の歴史上の人物ランキング - goo ランキング

 炎暑の中、帰省した息子も入れて墓参りをしました。水を打ち花を供えるとクラクラする日の盛りでも涼やかな気分でした。
 墓参したいという面白いデータが出ています。上野にある葛飾北斎のお墓が入っていないのは残念です。
 芭蕉翁も伊賀上野へ帰省してお墓で一句
       家はみな杖にしら髪の墓参(はかまいり)
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玄米をおすすめします

2007-08-11 22:26:31 | 生かされて今日
 全国的な熱暑、ヨコハマも夜は熱帯の残暑が続いてボディーブローのごとき疲労が蓄積されています。
 現役のストレス漬けの皆さんには若さにおごらず休息、安眠、お酢に菜食をおすすめします。体力への過信は、自覚症状なき生活習慣病への無知から生れる「若さの驕り」です。健康な肉体も「無常」のルールをのがれられません。夫婦ともに定期健康診断の黄色信号を無視するとそのツケが回ってきますよ。無知は危険です。

 我家では二十年近く「玄米」の菜食を主食にしています。水に浸し発芽させた玄米がベストです。銀シャリはおいしいですが、貴重な「胚芽という慈養」を捨てた残りですもの。
玄米食を継続しますとジンワリと利いてきますよ。実行をおすすめします。
 みなと未来の日本丸周辺もゆでられる暑さでした。
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安倍さん決断せよ

2007-08-09 07:13:08 | 生かされて今日
 人事院が公務員給与アップの勧告を出すそうです。中日新聞が社説で反対しているのに全く同感で、その生活感にあきれています。
 国家公務員を頂点とする役人のモラルの欠如、税金の無駄使い、結果として国や地方公共団体の膨大な借金、納税者(国民)との生涯賃金差を考えて怒りをもって反対したい。
 安倍総理、いまこそ政治の力を発揮し「美しい日本」を示して欲しい。だれの為の公務員なのか、身内に甘い懲戒でクビにならずに暮せるのか、その上に地方の末端まで天下りして民間の仕事場を奪っている。
 自民・公明の与党は閣僚までも役人を守る言動にあきれています。どこを向いて政治をしているかよく見ておきましょう。いいかげんにせよ。
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知らざる罪

2007-08-07 07:33:49 | 生かされて今日
 62回目の広島原子爆弾の悲劇の朝、合掌する。
老若男女の非戦闘員にはどんなにか灼熱の地獄絵だっただろうか。終戦の決断が遅かった最高指導層の無能を歎きたい。
 愛知県豊川の海軍工廠では生徒を含む二千数百人が犠牲になったと初めて知った。かつて、仕事で何回も豊川市には行きましたが知りませんでした。「知らざる罪」と云えましょう。

・首根っ子あぶる朝の日原爆忌  駿

・路地裏の暮らしの声よ広島忌  駿
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横須賀のアメリカ

2007-08-06 08:29:56 | 生かされて今日
 米軍横須賀基地の開放で新鋭艦も見学できると聞いたので出かけてきました。私の叔父さんが海軍機関学校OBの大佐でしたので、旧海軍の遺構も見てみたかったのです。
構内バスが走るほど広大で、丸たん棒のような肉のバーベキューやマクドナルドの大きな店などアメリカそのものでした。
 世界に展開する米軍の中には志願兵とはいえ母郷を離れて苦痛な兵も多いのではないかと思う。米国の貧しい層が入隊せざるを得ないとも聞く。
フランス大革命のルイ王室を守ったのは勇敢なスイスの傭兵でした。米軍は日本の傭兵の様だ。
野球場では陽気なヤンキーの大声のヤジが飛び交い、将校集会所ではジャズの生バンド演奏です。
浴衣姿も混じり炎天でも多くの老若男女がお祭りを楽しんでいました。
旧海軍への甘いノスタルジアは砕かれて帰りました。
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ただのり

2007-08-04 07:20:43 | 歌の花束
 平 忠度(たいらのただのり)は清盛の末弟で、薩摩守(さつまのかみ)を名乗る和歌にたけた武将でした。
木曽義仲の大軍が北陸から京へ突入直前に、平家一門は赤ちゃんの安徳帝を擁して悲嘆・離別・絶望・混乱の西国へ都落ちします。
大混乱の夜、彼は歌の師匠、藤原俊成へ百余の歌を「お恥ずかしゅう存じますが」と届けました。死を覚悟してもみやびを忘れない詩人魂のなせる業でしょうか。
 俊成がその志を受けて、1188年「千載和歌集」(後白河法皇の勅撰和歌集)の中に、一首採り上げました。逆賊とされたのではばかり「読み人知らず」となっています。
  「さざ波や志賀の都は荒れにしを
          むかしながらの山ざくらかな」   現在の大津湖畔の景です。

新人の頃阪急の十三(じゅうそう)駅で、キセルをして「ただ乗り」がバレたことがありました。反省。
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最後のプリンス

2007-08-02 21:44:23 | 生かされて今日
 鎌倉のお隣り、逗子に六代御前(ろくだいごぜん)の墓があります。平清盛のひ孫で、父は美男の公達で有名な平維盛(たいらのこれもり)です。
舞う姿から桜梅少将とうたわれた父でしたが、富士川に頼朝、倶利伽羅峠に木曽義仲に惨敗、妻子を京に残す愛別離苦の都落ちを余儀なくされました。
敗色の四国・壇ノ浦から戦線離脱し京の妻子へ戻らんとして果たさず、26才で和歌山の那智で入水。
都落ちまでが幸福な家族の最後でした。嫡男六代は当時10才でした。
 六代は京にて探索され、鎌倉へ送られ切られるところを文覚上人の頼朝への助命で剃髪して弟子となりました。
しかし、頼朝の死後文覚が流罪となるとここで処刑、父とほぼ同じ27才でした。
平家直系、最後のプリンスでした。
吉川英治の「新・平家物語」の七巻に平家の都落ちの有様が記され、目下愛読中です。
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潮干狩り

2007-08-01 05:32:01 | 生かされて今日
 横浜の海は昭和40年代からの埋め立て政策によりコンクリートの護岸に化しました。
最後に残された自然の海岸線はここ金沢区野島の500メートルのみです。
老若男女が一心に潮干狩りです。小子高齢化の影響か子供より大人のほうが多いです。
 向こう側は旧横須賀海軍航空隊跡地の日産自動車のテストコースや三菱重工のドックです。
右の小山は夏島で150年前にペリーの黒船艦隊の兵士が上陸しています。むろん当時は島で、初代総理大臣の伊藤博文の別荘で秘密を要した明治憲法草案づくりをされました。記念して碑があります。画面には無い左側には若者が集まる八景島シーパラダイスが見えます。
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