

北山川の支流小橡川(ことちがわ)が大きくカーブしているここだけが広い川原になっている。
川原といっても小石や砂でなく、大小の石がごろごろとしている。
周りは深い森林で、大自然の中がこの日の昼食の場と決まっていたようだ。

「川原でお鍋」は、初めての経験である。
「寒いから温かくしておいでよ。」
そう言ってくれたのは、気温が低くなっている時期、深い山間の川原での昼食の計画のためだった。
でも、お鍋を炊く火はとんどの温かさだし、何よりもお腹の底に入っていく美味しい素材が熱々だ。

太くて長い材木をどうして割るのかと思っていたら、石の上に差し渡し、その上から大きな石をダンと力いっぱい落とすと、丁度良い割り木になる。
鴨、白菜、ねぎ、しめじ、豆腐、お饂飩などの食材は、前日にTさんたちが、買い物をし、野菜はすぐ鍋に入れられるように切って、準備万端してくれていた。
なんとありがたいお誘いだったことだろう。
鴨の味が野菜を美味しくし、お汁の1滴も残さず3回もお変わりしてその美味しさを味わった。
会話も楽しく弾み、「いいお仲間に加えてもらった幸せ」は何事にも替えがたい時間の流れだった。
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ほかほかと温まって、湯の温もりと、人の気持ちの温もりを、しっかりと身につけて、帰ってきた。
PCの調子が悪いので、ここでおきます。
お仕舞いまでご覧くださって有り難うございました。