カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

花木の郷 川岸を訪ねて ①

2024年03月17日 | 我が町

 

「どうか雨が降りませんように。」ここに連れて来てもらうには、孫の休日でないと実現しないので、

昨夜は祈るような気持ちでした。

地方の天気図を見ますと、午前中は曇り印 午後には雨でした。

「10時ごろに迎えに行くよ。」と言ってくれていたので、空ばかり見上げながら待っていました。

ときどき薄日が差して、空までもが私の願いの応援をしてくれているようでした。

同じ町に住む孫・曾孫とのドライブで西吉野町の花木の郷、川岸へ連れて行ってもらいました。

多分これでこの里を訪れるのは体調や歳から見ても、最後になるのではないかと思いますので、

ここも、あそこも、10数年間毎年見続けてきた大好きな春の里山風景を、飽きることなく画像に収めました。

 

黄色いサンシュユとピンクの啓翁桜、せせらぎの聴こえる川の流れ、花木の世話をする人が渡る

小さな吊橋のあるこの里山は、春の訪れの象徴のように、毎年私を迎えてくれました。

 

初めてきた頃、ふと呟いた「まるでここは桃源郷のよう」という一言が、そのままこの里山をさす言葉に

定着していつしか誰呼ぶとはなくこの地をさす言葉になっています。

その時一緒に来た友は、もう施設に入って再び来ることもなく、過ぎ去った年月の長さをはあるものの、

自然の風景は変わることなく美しい春の歌を奏でています。

 

今はサンシュユの黄色の花盛りで、啓翁桜は3分咲きくらいです。

桜が満開になれば、一層朧な華やぎを見せてくれます。

 

 

駐車した所から、川沿いに国道を歩きながら、目に入る風景をカメラに収めてストックを突きながら

ゆっくりゆっくり歩きました。

孫たちはもうあの吊橋を渡って、対岸の啓翁桜の中に消えてしまいました。

暫くこの「里山歩記」を綴っていくことにします。

コメント (4)
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