迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

とおくにあっておもうもの。

2016-09-07 21:14:01 | 浮世見聞記
師匠へ挨拶のため、五年ぶりに大阪の四天王寺を訪ねる。 私が七年間暮らした大阪を離れて、もう十年以上が経とうとしてゐる。 “心が満たされてゐれば、物理的な不自由は不自由ではない”― いま思ひ返せば、さういふ七年間であった。 師匠のもとで過ごした時間は、二年一ヶ月と短い。 しかし、それからは“心の支え”として、つねに師匠の存在はある。 芸事を教へるだけの存在が“師匠”ではない、と . . . 本文を読む
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