![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f0/b18a27119e44d6c606ba336123219631.jpg)
日本では公開されなかったラム•チェンイン(林正英)主演の「霊幻道士」後期シリーズが、DVD化されて市場に出ていたことがある。
日本では“最後の霊戦”とサブタイトルの付ひた四作目(1989年)をもって、ブームが去りつつあった「霊幻道士」シリーズは終焉したが、ご当地の香港ではその後もだいぶ貧弱化した内容で連作され、主演のラム•チェンインが急逝するまで続ひた。
これら一連の後期作品は化け物退治の呪術性よりもアクション性ばかりを強調した演出に傾ひたためにそれまでのバランスが崩れ、秘術を駆使して化け物退治に挑むラム•チェンイン“霊幻道士”本来のかっこよさが減退してしまったきらいがある。
もっとも、彼が魔払ひ師の能力を持つ刑事に扮し、日本人魔術師と死闘を繰り広げる「霊幻道士 風水捜査篇」(1990年、原題『驅魔警察』)といった傑作もあるにはあるので、一概に駄作だらけとも決めつけられない。
しかし、今回はからずも手に入れた「霊幻道士 邪教編」(1996年?)↑は、それこそお札を貼ってお蔵入りさせたはうが良いくらゐの、迷作だ。
チベット仏教のゴタゴタに霊幻道士“モウ先生”を初めとする村人たちがとんだ迷惑を被るあらすじが、約90分づつ収録されたDVD二枚組で約3時間、じつにダラダラと続く。
セットや衣装のチャチさからいって、だうやから香港で連続TVドラマとして制作されたものらしい。
主演はいちおう霊幻道士“モウ先生”役のラム•チェンインといふことになってゐるが、実質は二人の子役(ジャリタレ)で、やはりこのシリーズに関してはラム•チェンインを中心に据へないと、目も当てられない結果に終わることを、その出来映え
日本では“最後の霊戦”とサブタイトルの付ひた四作目(1989年)をもって、ブームが去りつつあった「霊幻道士」シリーズは終焉したが、ご当地の香港ではその後もだいぶ貧弱化した内容で連作され、主演のラム•チェンインが急逝するまで続ひた。
これら一連の後期作品は化け物退治の呪術性よりもアクション性ばかりを強調した演出に傾ひたためにそれまでのバランスが崩れ、秘術を駆使して化け物退治に挑むラム•チェンイン“霊幻道士”本来のかっこよさが減退してしまったきらいがある。
もっとも、彼が魔払ひ師の能力を持つ刑事に扮し、日本人魔術師と死闘を繰り広げる「霊幻道士 風水捜査篇」(1990年、原題『驅魔警察』)といった傑作もあるにはあるので、一概に駄作だらけとも決めつけられない。
しかし、今回はからずも手に入れた「霊幻道士 邪教編」(1996年?)↑は、それこそお札を貼ってお蔵入りさせたはうが良いくらゐの、迷作だ。
チベット仏教のゴタゴタに霊幻道士“モウ先生”を初めとする村人たちがとんだ迷惑を被るあらすじが、約90分づつ収録されたDVD二枚組で約3時間、じつにダラダラと続く。
セットや衣装のチャチさからいって、だうやから香港で連続TVドラマとして制作されたものらしい。
主演はいちおう霊幻道士“モウ先生”役のラム•チェンインといふことになってゐるが、実質は二人の子役(ジャリタレ)で、やはりこのシリーズに関してはラム•チェンインを中心に据へないと、目も当てられない結果に終わることを、その出来映え
が如実に示してゐる。
しかも二人の子役のうち、男の子はそれなりだが、女の子のはうは見た目で大損してゐる。
オーディションで決めたのかだうか知らないが、もしさうだとしたら、これはよっぽどの出来レースだったに違ひない。
ラム•チェンイン主演の「霊幻道士」は、現在でもわたしの好きな映画作品だ。
それは、何事も“退き際”が大切だと教へてゐる、といった意味におゐても……。
しかも二人の子役のうち、男の子はそれなりだが、女の子のはうは見た目で大損してゐる。
オーディションで決めたのかだうか知らないが、もしさうだとしたら、これはよっぽどの出来レースだったに違ひない。
ラム•チェンイン主演の「霊幻道士」は、現在でもわたしの好きな映画作品だ。
それは、何事も“退き際”が大切だと教へてゐる、といった意味におゐても……。