八十歳を過ぎてなほも現役で學究を續けてゐる人生の大先輩いはく、
「その事柄でどんなに辛いことがあっても、辞めてはいけないよ。なぜならば、いまの踏ん張りがあなたの未来への財産となるからです」──
さうだな、と思ふ。
辞めたら、負け。
なんと言ひ訳しやうが、そのヒトの負け。

道そのものは、真っ直ぐしかない。
曲がるのは、
道ではなく、
その人の根性(こころ)。

薺(なずな)は誰に踏まれても平氣で、今日もその場所で生きてゐる。
しっかりと土に根を張って。

土にしっかり根を張ってゐればこそ、綺麗な花も咲くと云ふものだ。
その養分は、日々の經験。
繼續は力なり。
その力のある者が、
最後に笑ふ。
必ず笑ふ。