東京都大田區中央六丁目の高薹に鎮座まします太田神社に参拝す。
江戸時代初期の創建と考へられ、主祭神は“誉田別尊(ほんだわけのみこと)”こと十五代應神天皇だが、那須与一宗高の木像が御神体として安置されてゐる社とのことで、
現代手猿樂で那須与一を前シテとする「扇之的」を創作し、すでに何度も舞ってゐるだけに、前から一度お参りしたいと願ってゐたところ、今日にやっと叶ふ。
「那須原」とも呼ばれてゐると云ふ高臺からは、かつては房州まで見渡せた云々、
令和現在では望むべくもないが、景勝地の面影は、まだ健在なり。
明日久しぶりに舞ふ現代手猿樂「扇之的」前シテ那須与一、これからも永演ならんことを……!
歩いて十分ほどの池上本門寺への参詣も、併せて叶ふ。
昨年の師走に駆け足で参詣して以来、遠くから本堂の大屋根を望むばかりでなかなか再訪の機會が得られず、春が過ぎて酷夏を乗り越え、秋らしきの訪れでやっと私も訪れる。
本堂前に建てられた柱は、来週の“お會式”に使はれるもの。
見物人でおそろしく混雑すると話しに聞くばかりの日蓮上人入滅忌、どんな感じなのか興味はあるのだが……。