JR代々木驛の山手線外回りホーム澁谷寄りに、205系が描かれた乗車目標案内を見つける。
かつて山手線を205系が走ってゐたことを傳へる、貴重な生き証人。
現在では危険意識の無いマヌケによるホーム上での事故が蔓延してゐる影響でホームドアの設置が進み、ホーム對面下などの乗車目標案内もかつての意味を失ひつつあるが、時代から見落とされ、取り残されたかのやうなかうした昔日を發見するのも、また樂しいものだ。
國鐵末期の昭和六十年(1985年)に登場してまず山手線に投入された205系は、それまで首都圏の國鐵通勤電車と云へば103系が當り前の光景だった私などの目には、眩しいまでに斬新な“事件”だった。
それからE231を經て現在のE235と目まぐるしく二世代が過ぎ、205系は今やすっかり昔噺に。
これからは103系なども神話の世界でしかない世代が續々出てくるのかと思ふと、今回見つけた乗車目標は、可能な限りそのままにしておいてほしいと思ふ。
これからは103系なども神話の世界でしかない世代が續々出てくるのかと思ふと、今回見つけた乗車目標は、可能な限りそのままにしておいてほしいと思ふ。