迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

鈴冷涼聲。

2023-07-30 21:20:00 | 浮世見聞記


世田谷區の松陰神社へ、二十數年ぶりに参拝する。


前回の時は、世田谷線にまだ玉電時代の生き殘りがゐた時代ではなかったか。

この年、日常生活がどうも不調な原因は、自分が“厄年”にあたってゐることを、この神社に掲示されてゐた早見表を見て、初めて知ったのだった。


その後、近くを通ることはあっても、なかなか鳥居をくぐるまでの御縁には至らず、やうやく今日となる。


どこの神社佛閣でも使用を中止してゐた手水が、柄杓を除いて再開してゐるのも時世なり。



本殿の前には風鈴がいくつも吊され、



折からの風にのせて涼やかに唄ふ。



「風鈴に 汗を忘るる 松の陰」 李圜








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