迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

前への一歩か、後ろへの一歩か?

2020-05-07 17:04:00 | 浮世見聞記
ニンゲンへの嘲笑のやうに聞こえた雷鳴から一夜明ければ、今度はトボケたやうな五月晴れ。


連休も明けて、人が再び動き出してゐる様子を、窓の外の空気から聞く。

通勤や通学は致し方ない──為政者が無政者なのだから。


だが、再開した娯楽施設に高年齢層が集ってゐる様には、「?」


いよいよ『人体實験』が始まった──

その思ひを強くせり。



……と、そんなことばかり考へるのもいかがなものなれば、五月晴れでもあり心を換気せんと、戦國の古城跡につながる町内の古道を散歩せり。



驚くやうな急勾配のある径なれば、當世はやりの徘徊者はまず出没せず。


径沿ひの竹林に、若竹の息吹を見つける。



それが成長して、



やがて皮の下から次代の若ゐ衆が現れる。



ニンゲン界も、次代に向けて“脱皮”せなあかんわな……。








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