池上本門寺へ、新年の挨拶に伺ふ。これで新年を迎へたらやるべきことを、すべて済ませる。境内の一画で猿回しの大道藝をやってゐたので、自分も近いやうなことをやってゐることもあり、寒空の下で頑張ってゐることへの應援の氣持ちで、觀ていく。おかげで、小猿の愛らしく柔らかな姿に、狂言「靱猿」で繊密に描かれてゐる猿曳きの情愛はこれかと、藝そのもの以上の“心”を得る。 . . . 本文を読む
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プロフィール
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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