迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

笑ひは日常に潜む。

2017-11-15 23:52:42 | 浮世見聞記
新宿角座へ、桂小春團治の独演会を聴きに行く。

昭和五十二年に三代目桂春團治に入門してちょうど四十年になるのを記念した今回の独演会では、新作落語五席を、文字通り独りで演じ通す。



そのうち、現代のさり気ない日常のなかに潜むおかしみを、鋭い観察眼でじわじわと炙り出しした「コールセンター問答」、「禁断の宴」、「断捨離ウォーズ」の三席を、面白く思ふ。



笑ひは作り出すものでも、捻り出すものでもなく、我々の日常にいつも潜んでゐる。

要は、それに気が付くかどうか。

人生経験が豊富な人あればあるほど、小春團治師の落語の面白さが理解できるはずだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニッポン徘徊─東海道7 庄野宿 | トップ | ニッポン徘徊─東海道8 石薬... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。