迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

てつみちがゆく-東急1000系

2012-07-31 18:38:04 | 鐵路
営団地下鉄(当時)日比谷線への直通運転用として、東急の1000系がデビューしたのは、昭和63年(1988年)12月26日。

つまり、“昭和”ほとんどを知らない、ほぼ“平成”世代の車両とも言えます。

東横線9000系の兄弟分とも言うべき今なお見飽きぬルックス、やはり無駄の無い内装で、



この車両もお気に入りの一つ。


ところがです。


2013年3月16日に予定されている東横線・副都心線直通運転開始によって、



日比谷線の東横線菊名駅までの乗入れ運転が、廃止されることが決まっているのです。

東横線内での利用者が少ないと云う事と、近いうちに4ドア車対応の転落防止柵を東横線各駅のホームに設置するに当たり、車長18㍍の3ドア車である1000系と、同じく乗入れている日比谷線03系は不対応となるから-が、その理由だそうです。


そうなると当然気になるのが、これからの1000系の扱い。


池上線を走っている仲間の数本が既にそうであるように、地方ローカル鉄道へ都落ち、ということになるのかしら?


都会っ子な1000系が東横線内から姿を消す(かもしれない)のと入れ違いに、土埃を被ったカッぺ臭い東武や西武の車両が、池袋から副都心線を経て東京の一等地に入って来るのかと思うと、なんかイヤな気がします…!(但し、初めからシティースタイルな東武30000系ならばOKですけどね)


その名もズバリの副都心線との直通はわかります。

しかしその先の、沿線に何も無い東武線や西武線とも繋がったところで、東急には何のメリットがあるのかしら?

都心の入口で線路がストップしているあちらの二社としては、いよいよ東京中心部への進出のみならず、横浜へも乗り入れるということで、ウハウハなんでしょうけど…。


渋谷駅でのJR、銀座線、井の頭線への乗り換え時間延長化が予想されるなど、今度の直通運転計画は、どうも有り難い気がしません。
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