池袋の東京藝術劇場コンサートホールにて、ベートーヴェン作曲の音樂を三曲聴く。
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今年二月に世田谷區で「第九」を聴いたのを縁に、もふいくつかベートーヴェンの音樂と云ふものを聴いてみたい氣になり、今宵の東京21世紀管弦樂團の第10回定期演奏會“オール・ベートーヴェン”に出かける。
演奏曲は「プロメテウスの創造物 序曲」、「ピアノ協奏曲第5番 “皇帝”」、休憩15分をはさんで「交響曲第3番 “英雄”」、私は西洋古典音樂については全くの門外漢なので専門的なことはわからないが、演奏中に何かの金管樂器がたまに耳に障る音を出すのが氣になるも、アレはああいふ演奏なのかしらん、と思ったりする。
耳に障るつひでに、鼻に障る臭ひを發する聴客男性が隣席に来たので、これだけは不快に思って、休憩時間にガラガラの最後列席へ“避難”する。
あんなに石鹸のやうなにほひを漂はせて、場所が池袋なだけにどこかのお店でアソンでから来たのかしらん、とその香水感覺を不潔に思ふ。
それはさておき、ベートーヴェンの活動してゐた時代は、ニッポンでは江戸時代、三味線音樂が全盛期の頃、海を遙か隔てた國ではかういふ音樂がその時の“新曲”として披露されてゐたのかと思ふと、地球の廣大さをむしろ摩訶不思議なものに覺ゆ。