茶番大運動會の総奉行が、また「失言」と取れることを口にし、それに對し怒ってみせる者たちがゐるなど、双方して面白いことになってゐるらしい。
この総奉行はかつて、けっきょく結果らしい結果も残せずに引退し、現在では職業不明同然になってゐる元女滑氷屋の現役時代に、「肝心な時にいつも転ぶ」と發言したことがあった。
彼女につひては異様にチヤホヤする當時の報道屋に強い反感を抱き、「いっそ尻餅のつき具合で判定したらだうだ」と思ってゐた私は、「よくぞハッキリ言ってくれた!」と拍手喝采したものだった。
このやうに件の老人、「失言」とされる發言につひて個人的には、さほど的外れなことは言ってゐないよな、と思ふことがある。
そして怒ってみせてゐる者たちは、あんがい図星をさされた者たちだったりするのだ……。
このご老体、おのれの立場を考へないところが大欠點だが、さてお次はどんなことを宣って樂しませてくれるか、いま最も目の離せない政治屋である。