迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

よそうできないからそれをであいといふ。

2015-08-28 23:20:04 | 浮世見聞記
“新古書”店で見つけ、表紙のデザインに惹かれ、そして値段が安かったので手に入れ、そのまましばらく仕舞ったきりになっていた小説を、ようやく読んだ。


表紙に劣らない作品力にいつしか虜になり、一気に読み通した。


久しぶりに、

「う~ん、やられた……」

と唸れる、プロの作品に逢った。


そして、

「我とても!」

などと奮起してゐるわたしを眺めて、

『お前は年をとらないよ』

と笑ふ自分に、

「朽ちてたまるかい!」

と、返してやる。



だって浮き世には、

男と女しか、

いないんだぜ。
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