先日亡くなった森田芳光監督の作品で、私が唯一スクリーンで観たのが、「(ハル)」(1996年)。
パソコン通信で出会った若い男女が次第に惹かれ合っていくという、アキバ系オタク臭100%ゼロの(と言ふか、世界が全く違ふ…)、とてもとても清楚な、大人のラブストーリー。
当時学生だった私は、ヒロインの深津絵里さんが大きく載ったチラシに魅了されて、映画館へ足を運んだのでした。
疾走する東北新幹線の内と外とで、二人が初めて出会うシーンが、一番好きですね。
作品世界に感動した私は、後日もう一度、映画館へ出掛けたものです。
DVD化はされていないものと諦めていた中国映画の一つの傑作「霊幻道士」(1985年)が、廉価版でショップに出ているのを見つけたので、迷わず購入。
私の少年時代に爆発的ブームを巻き起こした“キョンシーもの”映画の元祖と言えるこの作品、私も当時は相当にハマったものでした。
今回数十年ぶりに観て、魅了が全く色褪せていないことにビックリ。
ホラーと、カンフーアクションと、コメディーとがトップレベルで融合した、映画人たちの職人魂を感じさせる上質なエンターテイメント作品であることを、再認識。
霊幻道士役のラム・チェンイン、やっぱりカッコイイなぁ。
前作から99年後の現代が舞台の「霊幻道士2」(1986年)のウリは、初めて子どものキョンシーが登場すること、でしょう。
その後の“キョンシーブーム”に乗っかって大量に乱製粗造された亜流キョンシー映画に、付き物の如く登場するベビーキョンシーの元祖ともなった作品ですが、亜流モノは幼さ特有の可愛らしさばかりで、あとは何も無いタダの色添えに過ぎないのに対し、元祖はあくまでも“妖怪キョンシー”であることを大前提とした上での愛らしさで、扮したホウ・キンウェイもさることながら、これはやはり、監督のリッキー・リュウの大手柄と言ふべきでせう。
もっとも、これは今の年齢だから気が付いたことで、子キョンシーと年代が近かった当時の私は、あの頃は専ら、母キョンシー役のウォン・ヨォクワンの美貌に目を奪われていたものでした。
彼女は19世紀に再び舞台を移した「霊幻道士3」(1987年)で、村人を襲う妖怪軍団(キョンシーではない)の女ボス役で出演していましたが、前作とは打って変わった野生味横溢なキャラぶりに、少年心に違和感とショックを覚えたものです…。
パソコン通信で出会った若い男女が次第に惹かれ合っていくという、アキバ系オタク臭100%ゼロの(と言ふか、世界が全く違ふ…)、とてもとても清楚な、大人のラブストーリー。
当時学生だった私は、ヒロインの深津絵里さんが大きく載ったチラシに魅了されて、映画館へ足を運んだのでした。
疾走する東北新幹線の内と外とで、二人が初めて出会うシーンが、一番好きですね。
作品世界に感動した私は、後日もう一度、映画館へ出掛けたものです。
DVD化はされていないものと諦めていた中国映画の一つの傑作「霊幻道士」(1985年)が、廉価版でショップに出ているのを見つけたので、迷わず購入。
私の少年時代に爆発的ブームを巻き起こした“キョンシーもの”映画の元祖と言えるこの作品、私も当時は相当にハマったものでした。
今回数十年ぶりに観て、魅了が全く色褪せていないことにビックリ。
ホラーと、カンフーアクションと、コメディーとがトップレベルで融合した、映画人たちの職人魂を感じさせる上質なエンターテイメント作品であることを、再認識。
霊幻道士役のラム・チェンイン、やっぱりカッコイイなぁ。
前作から99年後の現代が舞台の「霊幻道士2」(1986年)のウリは、初めて子どものキョンシーが登場すること、でしょう。
その後の“キョンシーブーム”に乗っかって大量に乱製粗造された亜流キョンシー映画に、付き物の如く登場するベビーキョンシーの元祖ともなった作品ですが、亜流モノは幼さ特有の可愛らしさばかりで、あとは何も無いタダの色添えに過ぎないのに対し、元祖はあくまでも“妖怪キョンシー”であることを大前提とした上での愛らしさで、扮したホウ・キンウェイもさることながら、これはやはり、監督のリッキー・リュウの大手柄と言ふべきでせう。
もっとも、これは今の年齢だから気が付いたことで、子キョンシーと年代が近かった当時の私は、あの頃は専ら、母キョンシー役のウォン・ヨォクワンの美貌に目を奪われていたものでした。
彼女は19世紀に再び舞台を移した「霊幻道士3」(1987年)で、村人を襲う妖怪軍団(キョンシーではない)の女ボス役で出演していましたが、前作とは打って変わった野生味横溢なキャラぶりに、少年心に違和感とショックを覚えたものです…。