三原橋下の映画館「銀座シネパトス」が、3月31日をもって閉館するという。
「耐震性の問題から、行政より立ち退きを命じられたため」、とか。
スティーヴン・セガール主演の「沈黙」シリーズ封切館といえばココで、毎回“オヤジ”が魅せる荒唐無稽スレスレのアクションに、ワクワクドキドキしたものです。
なんといっても忘れられないのが、日本での上映は不可能とされていたアレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」を、みごと封切してみせたこと。
天皇“ヒロヒト”を、アメリカ兵たちがチャップリンに似ていると笑うシーンはなかなか衝撃的で、一歩間違えれば不敬問題となりかねないところを、冷静なスケッチで作中のアクセントに仕立て上げたソクーロフ監督の技量に、ただただ脱帽したものです。
私がこの映画にハマッて何度もシネパトスに足を運んだのは、偏えにこのシーンゆえと言ってもいいでしょう。
「太陽」は公開当初から大評判で、毎回行列が出来ていたものでした。
何事においても並んで待つのが大嫌いな私が、ガマンして行列に加わったのは、この時が最初で最後です。
そうそう、シネパトスと言えば、上映中でも下を走る地下鉄の“ゴーッ”という音が聞こえてくることで有名。
耳障りどころか、映画の効果音かと錯覚するくらいによくマッチしていて、まさにあれは、シネパトスならではの味わいですね。
CGだの3Dだの、なんだかタダのコンピューターグラフィックを見せられているような、現実味のない偽物(うそもの)映像が横溢するなか、常に映画らしい映画を見せてくれる正統派映画館が今年度限りで姿を消してしまうのは、残念至極。
心から、「ありがとう!」 です。
「耐震性の問題から、行政より立ち退きを命じられたため」、とか。
スティーヴン・セガール主演の「沈黙」シリーズ封切館といえばココで、毎回“オヤジ”が魅せる荒唐無稽スレスレのアクションに、ワクワクドキドキしたものです。
なんといっても忘れられないのが、日本での上映は不可能とされていたアレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」を、みごと封切してみせたこと。
天皇“ヒロヒト”を、アメリカ兵たちがチャップリンに似ていると笑うシーンはなかなか衝撃的で、一歩間違えれば不敬問題となりかねないところを、冷静なスケッチで作中のアクセントに仕立て上げたソクーロフ監督の技量に、ただただ脱帽したものです。
私がこの映画にハマッて何度もシネパトスに足を運んだのは、偏えにこのシーンゆえと言ってもいいでしょう。
「太陽」は公開当初から大評判で、毎回行列が出来ていたものでした。
何事においても並んで待つのが大嫌いな私が、ガマンして行列に加わったのは、この時が最初で最後です。
そうそう、シネパトスと言えば、上映中でも下を走る地下鉄の“ゴーッ”という音が聞こえてくることで有名。
耳障りどころか、映画の効果音かと錯覚するくらいによくマッチしていて、まさにあれは、シネパトスならではの味わいですね。
CGだの3Dだの、なんだかタダのコンピューターグラフィックを見せられているような、現実味のない偽物(うそもの)映像が横溢するなか、常に映画らしい映画を見せてくれる正統派映画館が今年度限りで姿を消してしまうのは、残念至極。
心から、「ありがとう!」 です。