初釜というと大袈裟ですが、今日は、今年初めてのお茶のお稽古でした。
お茶を点てる為にはいろいろな準備が必要ですが、私がとても大事にしていることは花を生けること。庭に咲いている季節の花を一輪、花に合う花器を選んで生けます。
本日のお花は「侘助」、黒地の水指に一枝なげ入れました。
椿にはたくさんの園芸種があってその呼び名も多様ですが、ひと重のこの小さな花をどうして「侘助」と呼ぶのでしょうか。
「侘助」の名のいわれを調べると、いずれも利休や秀吉の故事にちなんだものであることが分かります。この花は、昔から「茶の湯」と深く関わっていたのです。樹々が葉を落とす寒い冬の季節に、凛として咲くその姿形の美しさ、品のよさ、それがどこか茶の湯の「詫び」「さび」に通じるものだったのか・・・・、私にはよく分かりませんが、それにしても「侘助」とは見事なネーミングだと思うのです。
品のよい小料理屋や飲み屋に「侘助」と命名するのも、分かる気がしますネ。