庭の片隅に、手入れもしないのに小さな実をたくさんつける柚子の木が一本あります。ちょっと遅くなってしまったのですが、その柚子を収穫しました。
柑橘類の仲間としてみたら果肉のないこの実は、およそ美味しくないのでしょう、さすがのヒヨも食べません。ところが、よくしたもので柚子には独特の香りと独特の酸味があって、これが料理の味を引き立ててくれるので珍重されてきました。今日はこの柚子の実をすべて捨てることなく利用する方法をご紹介しましょう。 (友人から伝授してもらったものなのですが)
その1 まず皮は,剥いて乾燥させ唐辛子と一緒に粉末にし塩と砂糖を加えて「柚子辛子」にします。これを瓶に詰めて保存します。そば、うどん、味噌汁、その他なんに入れても癖がなく、あらゆるものの味をひきたてること請け合いです。
その2皮を剥いた後の果肉を搾って果汁(柚子酢)にします。この酢に同量の米酢を加え、合わせた酢に一割のみりんと一割五分の酒を加え、さらにしょうゆを加えます。これに昆布を入れてガラス容器に寝かします。一週間ほどしてさらしで越して冷蔵庫で保管、「柚子ポン酢」の出来上がりです。(これに薬味の大根おろしと青ネギを加えて、牡蠣鍋のポン酢にしていただきました。上品な味と香り、絶品のポン酢でした)
その3最後に残った種は、焼酎(果実酒用)につけて保存し、しばらく寝かして化粧液として使います。(これはまだ実験していません・・・)
お金を掛ける贅沢もありますが、手間暇を掛ける贅沢 、これって買えないところがいいですね。 身近に柚子のある方ぜひお試しください!