陶芸工房 朝

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花びら餅

2015年01月14日 | 茶の湯

 「茶花」について書いたので「茶菓子」についてもひとこと

初茶会のお菓子といえば「花びら餅」が定番です。花びら餅とは、求肥の皮にごぼうと白味噌の餡を包んだもので、新春の和菓子やさんを覗けば、どこの店にも大概これが並んでいます。

                                             静岡市鷹匠・増田屋さんの花びら餅

花びら餅の歴史は古く、平安時代から宮中の新年行事の中で歯固めの儀式に「菱葩餅」というものが使われていたという記録があります。牛蒡をお菓子に使うなんて珍しいこと、と思っていたのですが、「歯固め」の意味があってのことかと納得しました。古くから伝わる儀式には、それなりの理由があって、それが形や意味を変えながら今に繋がっているのが面白いですね。

 

格式ばった「茶道」の世界はあまり好きになれませんが、庭の花を楽しみ、自分の作った茶碗で一服のお茶を戴く、そんな気ままで自己流の「お茶」を.今年も楽しんでいきたいとおもっています。