あっという間にさくらが終わって、里山のアトリエでも「山笑う」季節を迎えました。
開け放した窓から緑の風が吹き抜けていきます。
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5月に予定している「陶芸工房 朝展」は、いつもの「オーソドックスに格調高く」? はやめて、
「ユニークで楽しい遊び心のある展示会」にしたいなと、今その作品の試作中です!!
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美しいお部屋で曳きたてのコーヒーをヨーロッパの磁器のカップで優雅に頂く・・・、
それもいいけど、当たり前をやめて、子供の遊びみたいなこんなキッチュなカップで、
ちょっと香ばしいベトナムコーヒーなんてのはどう?
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何気なく「キッチュ」なんて言葉がでてきてしまったけど、「キッチュ」は「下手な」ということじゃありません。
本来のキッチュは「見たこともない異様なもの」とか「以外な組み合わせ」とか「ありえない組み合わせ」とか・・、見る者にとって異文化に属するもの、時代を隔てたりしているもののことをいいます。キッチュの観点からすると「見るもの」の日常性に近づきすぎると新鮮味のないつまらない存在になってしまうから「普通であること」は美的価値に不足するということになります(武下邦彦)
要するに、「普通はつまらないよ」ってことになるのでしょうか。
でも、その「普通」でないことがどんなに難しいことか! 身に沁みて分かるのですねー。