主人公のSamanthaはコージー・ミステリーファン、夫のLeoは本格物ミステリーファンという設定なので、本の中にも色々なミステリーやミステリー作家の名前が登場します。
夫を亡くした後、Samは教師の仕事を辞めて、念願のミステリー専門の書店を開きます。そして自分でミステリーも書いているという設定。
サムが書いているのは「ダウントン・アビー」風のミステリー。
「グラディス」という名前の使用人が登場するのは、絶対クリスティを意識しているに違いない。
ミステリー小説の中に、別のミステリーが登場するというのは、ちょっとこれを思い出させます。
I tried to not attract attention by moving and mentally willed Oreo and Snickers to not bark or move.
「~しないようにする」という言い方は学校では"try not to" と習いましたが、最近はこの文のように"try to not" という言い方も見かけるようにななりました。
言葉は変わっていくものなので、こういうことは日本語でもよくあります。
でも私は「ら」抜き言葉はどうしても使えないのと一緒で、"try to not" とは口がムズムズして言えない!
何度か出てきたので、この作者は"try to not" 派なんだろうと思っていたら、
James tried not to fidget.
という文も出てきた。
「ダウントン・アビー」ミステリーの方に出てきたなら意識的に使い分けたのかもしれないけど、これはリアルタイムミステリーの方だったので、そういうわけではないらしい。
次はこれです。