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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

覗いてみれば……えッとビックリ!

2012-04-08 23:14:21 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日4月8日は、お釈迦さまの誕生を祝う『花まつり』の日!
 
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おしゃかさまッ、おめでとうございまスゥ!」
「がるる!ぐるるぐるる~がるがる~!」(←訳:虎です!甘茶めしませ~お祝いだ~!)

 仏教の伝来&定着の長~い歴史など想いうかべつつ、
 本日の読書タイムも、
 ええ、歴史モノでゆきますよ♪
 こちらを、どうぞ~!

  


 
            ―― 暴言で読む日本史 ――


 
 著者は清水義範さん、2011年12月に発行されました。
 『歴史を彩る《すごい発言》の知られざる真意と裏側の事情を博学多識に読みほぐす』と
 長~い副題が付されています。

「ぼうげんッ??」
「がるるぐるるがるるる?」(←訳:ムチャクチャ発言のこと?)

 そうですね、つまり……

 なんてムチャな!
 本気なのっ?
 喧嘩売ってんのかァこらァ!
 てな具合に、
 悪い意味で場が沸騰してしまう“失言”、いえ、“大失言”――

 著者・清水さんは歴史に残る大失言として、
 次のような例文ならぬ例言を挙げています。

 『日出ずるところの天子、書を日没するところの天子に至す』
 『この一門にあらざるは人たるべし』
 『胡麻の油と百姓は搾れば搾るほど出るものなり』
 『貧乏人は麦を食え』……!

「むむむゥ!
 たしかにィ、けんかァ、うッてまスゥ!」
「がるぐるるるー!」(←訳:強気すぎるよー!)

 そうよねー、
 強気っていうか、上から目線っていうか、
 ごめんね~つい舌が滑っちゃったの~♪程度の言い訳では
 とても治まりそうもない失言、ではあるのですが。

 《何が彼をそうさせたのか?》

 清水さんはこの点に着目します。
 いったい何が、彼に彼女に、
 そんな発言をさせてしまったのか?
 どんな事情があったのか?
 誰もその発言を止めなかったのか……?

 いえ、そもそも、
 この失言は、本当に、彼が口にしたものだったのか……?

「けんしょうッ、しまスかッ♪」
「がるぐる!」(←訳:調査開始!)

 とってもとっても有名な、

  平家にあらざるは人に非ざる――

 実はこれ、平清盛さんの言葉ではないのです。

「ふァッ?? ちがうゥのでスかァ??」
「がるっぐるっ?」(←訳:じゃあ誰がっ?)

 平家以外の人間に
 もれなく反感を抱かせる
 世紀の大失言をかましてくれちゃったのは、
 清盛さんの妻・時子(ときこ)さんの兄・時忠(ときただ)さん。
 清盛さんにとっては義兄にあたる御方ですねえ。
 時忠さんてば、
 どうしてそんなこと言ったんでしょ?

 それに、この言葉が、
 清盛さんの発言として
 後世の人々に受容されたのは、なぜ……?

「うむッ! すいりィどらまのォ、ようでスゥ!」
「がるるる!ぐるる!」(←訳:なるほど!の連続!)

 古代・中世・近世・現代それぞれの時代の、
 国を動かし、
 世界観をも変えてしまう“失言”の背景を見事に、
 そして分かりやすく解説してくれる
 清水さんの手腕に拍手喝采!
 歴史好きさん、
 ワイドショー好きさんにも、
 おすすめの新書ですよ~♪

「ぷふふッ♪とォ、わらいィながらァ~」
「ぐるるるがるがるるぐる!」(←訳:歴史の秘密を覗き見しよう!)

 
コメント
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