テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

「自分へのご褒美」を探して。

2012-04-23 23:21:24 | ブックス
「ぐびぐびッ、ぷはァーッ!
 こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるぐるるがるーがるるるっ!」(←訳:虎です!ボクもプハーっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 現在、マイぷちブームなのが『宇宙兄弟』!
 コラボ企画中のペプシNEXを飲んではポイントを集めておりますよ♪

「ぐッずをォ、あてなくちゃッ!」
「がるるぐるーるるがる!」(←訳:かぼちゃスーツも欲しい!)

 かぼちゃスーツ、じゃなくてパンプキンスーツをまとい、
 月へ、火星へ、飛び立つヒビトくんとムッちゃん♪
 本日は『宇宙兄弟』について語り倒したいところをぐっと堪え、
 意表をついて、こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  


 
            ―― 西の果てまで、シベリア鉄道で ――



 著者は大崎善生さん、2012年3月に発行されました。
 『ユーラシア大陸横断旅行記』と副題が付されています。
 
「しべりあてつどうッ??」
「がるるぐるがるぐるぐるるっ?」(←訳:ロシアを横断するあの列車ぁ?)

  ―― 長い旅をしたい ――

 冒頭のこの一文から始まったのは、
 長い長い鉄道の旅。
 実際、長いんです。
 月への旅は三日、と『宇宙兄弟』にありました。
 けれど鉄路の旅は、もっと長~い!

 まず、東京発の新幹線で新潟へ。
 新潟の伏木富山港から2日かけてウラジオストックへ。
 ウラジオストックでシベリア鉄道に乗り込み、
 ハバロフスクを経て、
 バイカル湖を眺めつつ、
 オムスク、エカテリンブルク、
 そしてモスクワへ到着!
 ここで既に日本を発って13日目!

「やッとォ、ついたッ!」
「がるぐるる!」(←訳:長い旅だね!)

 いーえ、まだまだ!
 モスクワで列車を乗り換え、
 ポーランドのワルシャワへ。
 ベルリン、フランクフルト、
 とドイツの都市を巡って、
 フランスへ入ってコルマールへ、パリへ。
 南仏のニースからスペインを回り、
 やっと、ああ、やっとこさっとこ――

「つきましたでスかッ?」
「がるるぐるる!」(←訳:着いたみたい!)

 大陸の西の果て、
 エンリケ航海王子のモニュメントが海を臨む、
 ポルトガル最大の世界遺産の都・ベレンに到着。
 
 一万五千キロに及ぶ列車の旅。
 要した日数、50日以上!

 成田や関空発の航空機なら、
 18時間もあればパリかロンドンに着いちゃいます。
 ヒースロー経由で飛んで、
 24時間チョイ後にはリスボンへ降り立つことも充分に可能、
 なのですが……

「でもォ、てつどうのォ、たびッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:国境を越えて!)

 なんと酔狂な!と嗤う人もいるでしょうか。
 いえいえ、それは羨望の裏返し!
 旅をしたい――
 誰しもが願うのです。
 月への旅、火星への旅、
 地の果てへの旅をしてみたい!
 速さも利便性も度外視の、
 本物の旅をしてみたい、と。

「うむッ!
 テディちゃ、しゅたいふゥはくぶつかんへェ、ゆきたいィッ!」
「がるぐるる~がるるるっ♪」(←訳:ボク火星にしよう~っと♪)

 飲んだくれながら、
 駄じゃれを呟きながら、
 2009年の夏を費やしての、
 大崎さんの贅沢な旅の記録、
 旅人志願の活字マニアさんはぜひお読みくださいな~!
 
コメント
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