こんにちは、ネーさです。
ここ、東京の八王子でも、ソメイヨシノがほぼ満開になりましたよ~♪
淡サクラ色の花珠は、手毬のようですね。
佳きかな佳きかな~♪♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!
おねがいィでスッ、さくらさんッ、まだァちらないィでッ!」
「がるる!がるるぐるっがるるる!」(←訳:虎です!もっとお花を見ていたい!)
人間の勝手な理屈だと分かっているのですが、
もうすこし、出来れば週末まで、
美しい桜花を眺めていたいですね。
贅沢な私たちは、
お花の下で、さあ、読書タ~イム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f4/e6331afde2fc7406e068cc593c691496.jpg)
―― 裏返しの男 ――
著者はフレッド・ヴァルガスさん、原著は1999年に、日本語版は2012年1月に発行されました。
仏語原題は『L’HOMME A L’ENVERS』、
著者のヴァルガスさんは本国フランスでとても人気の作家さんで、
国際的にも評価が高く、
英国の権威あるミステリの章CWA賞をはじめ、幾つもの賞を受賞している御方です。
「ほほゥ~♪
おふらんすのォ、さッかさんならばァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:舞台はパリ!)
そうね、フランスの首都パリ!……も出てくるのですが、
物語の主な舞台は、
大都市ではなく、地方の、村や野山なんです。
なぜ、というなら
この御本のテーマは――
《人狼伝説》!
「ぎえーッ! おおかみィにんげんッ!」
「がるるるぐるがるぐるるっ?」(←訳:ミステリじゃなくて御伽噺っ?)
いいえ、御伽噺ではないんですよ。
トンデモでもファンタジーでもない、
現代のフランスで、でも主題というか、モチーフは……
人狼伝説。
オオカミが既に絶滅してしまった日本では
実感し難いのですけれど、
欧州では、オオカミへの恐怖、嫌悪、忌避、といったネガティブな感情が
まだ根強く残っているようです。
その理由のひとつは、
フランスの土壌にある、とも言えるでしょうか。
「どじょうゥ~??」
「がるぐるがるるぅ?」(←訳:お土地柄ですかぁ?)
フランスは、EU最大の農業国です。
食糧自給率は110%を超え、
国土の多くが農業用地や酪農用地!
そんな土地柄の、
農業や酪農に従事して暮らす人々の目に、
オオカミはいったいどのように映るものなんでしょう?
それはたぶん――
大事な羊が!山羊が!
仔牛さんが!
オオカミにもってかれちゃ、明日から生きてゆけないわ!
それに、オオカミなんぞにそこらへんをウロウロされたら
おっかなくって農作業だって出来やしない~!
「ふァいッ! こわいぃでスからねッ!」
「がるるぐるがるるぐる!」(←訳:みんな商売あがったりだ!)
日本と違い、
ヨーロッパにはまだ野生のオオカミたちがいるんです。
イタリアアルプスの山中にひっそり棲息している……はず、でしたが。
フランスの或る村で事件は起きました。
巨大な顎と牙の傷跡を刻まれ、
無残な姿で発見されたのは、羊たち。
その数が、じわり、じわりと増えてゆき、
被害はやがて、
羊以外の生きものに……
「むひゃわうゥ~ッ! こわいィでスよゥ~ッ!」
「がるる~!」(←訳:SOS~!)
これはオオカミの所業なのか、
それともヒトが係わっているのか、
もしかしてもしかすると人狼が……?
英国や米国、そして日本のミステリとも雰囲気を異にする、
このフランス産ストーリーは、
ミステリや警察小説よりも、
むしろエンタな文芸作品として捉えていただきたい御本です。
ミステリ好きさんだけでなく、
広~く活字マニアさんにおすすめしたい一冊、
本屋さんや図書館で、ぜひ探索&一読を~!
「おおかみよけにはァ、すずをォ、はだみィはなさずゥにねッ!」
「がるるぐるがるるーる!」(←訳:それはクマ避けだよー!)
ここ、東京の八王子でも、ソメイヨシノがほぼ満開になりましたよ~♪
淡サクラ色の花珠は、手毬のようですね。
佳きかな佳きかな~♪♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!
おねがいィでスッ、さくらさんッ、まだァちらないィでッ!」
「がるる!がるるぐるっがるるる!」(←訳:虎です!もっとお花を見ていたい!)
人間の勝手な理屈だと分かっているのですが、
もうすこし、出来れば週末まで、
美しい桜花を眺めていたいですね。
贅沢な私たちは、
お花の下で、さあ、読書タ~イム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f4/e6331afde2fc7406e068cc593c691496.jpg)
―― 裏返しの男 ――
著者はフレッド・ヴァルガスさん、原著は1999年に、日本語版は2012年1月に発行されました。
仏語原題は『L’HOMME A L’ENVERS』、
著者のヴァルガスさんは本国フランスでとても人気の作家さんで、
国際的にも評価が高く、
英国の権威あるミステリの章CWA賞をはじめ、幾つもの賞を受賞している御方です。
「ほほゥ~♪
おふらんすのォ、さッかさんならばァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:舞台はパリ!)
そうね、フランスの首都パリ!……も出てくるのですが、
物語の主な舞台は、
大都市ではなく、地方の、村や野山なんです。
なぜ、というなら
この御本のテーマは――
《人狼伝説》!
「ぎえーッ! おおかみィにんげんッ!」
「がるるるぐるがるぐるるっ?」(←訳:ミステリじゃなくて御伽噺っ?)
いいえ、御伽噺ではないんですよ。
トンデモでもファンタジーでもない、
現代のフランスで、でも主題というか、モチーフは……
人狼伝説。
オオカミが既に絶滅してしまった日本では
実感し難いのですけれど、
欧州では、オオカミへの恐怖、嫌悪、忌避、といったネガティブな感情が
まだ根強く残っているようです。
その理由のひとつは、
フランスの土壌にある、とも言えるでしょうか。
「どじょうゥ~??」
「がるぐるがるるぅ?」(←訳:お土地柄ですかぁ?)
フランスは、EU最大の農業国です。
食糧自給率は110%を超え、
国土の多くが農業用地や酪農用地!
そんな土地柄の、
農業や酪農に従事して暮らす人々の目に、
オオカミはいったいどのように映るものなんでしょう?
それはたぶん――
大事な羊が!山羊が!
仔牛さんが!
オオカミにもってかれちゃ、明日から生きてゆけないわ!
それに、オオカミなんぞにそこらへんをウロウロされたら
おっかなくって農作業だって出来やしない~!
「ふァいッ! こわいぃでスからねッ!」
「がるるぐるがるるぐる!」(←訳:みんな商売あがったりだ!)
日本と違い、
ヨーロッパにはまだ野生のオオカミたちがいるんです。
イタリアアルプスの山中にひっそり棲息している……はず、でしたが。
フランスの或る村で事件は起きました。
巨大な顎と牙の傷跡を刻まれ、
無残な姿で発見されたのは、羊たち。
その数が、じわり、じわりと増えてゆき、
被害はやがて、
羊以外の生きものに……
「むひゃわうゥ~ッ! こわいィでスよゥ~ッ!」
「がるる~!」(←訳:SOS~!)
これはオオカミの所業なのか、
それともヒトが係わっているのか、
もしかしてもしかすると人狼が……?
英国や米国、そして日本のミステリとも雰囲気を異にする、
このフランス産ストーリーは、
ミステリや警察小説よりも、
むしろエンタな文芸作品として捉えていただきたい御本です。
ミステリ好きさんだけでなく、
広~く活字マニアさんにおすすめしたい一冊、
本屋さんや図書館で、ぜひ探索&一読を~!
「おおかみよけにはァ、すずをォ、はだみィはなさずゥにねッ!」
「がるるぐるがるるーる!」(←訳:それはクマ避けだよー!)