テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

光のような彼女は。

2012-04-24 23:27:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス! 
 やたッ♪ よいィおてんきィにィ、なッたでスゥ!」
「がるるー!ぐるがるぐるるるー!」(←訳:虎ですー!久々のお日さまだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 まぶしい!暑い!と
 初夏を思わせる陽射しの本日は、
 お日さまみたいな女性を主人公にした一冊を御紹介いたしますよ♪
 こちらを、どうぞ~!

  


 
            ―― マリリン・モンロー 七日間の恋 ――


 
 著者はコリン・クラークさん、原著は2000年に、画像の日本語版は2012年2月に発行されました。
 英原題は『My Week with Marilyn』、
 つい先ごろ映画化作品も公開されましたね。

「あはッ! もんろーおねえさんッ♪」
「ぐるーがるるる!」(←訳:スター登場だね!)

 没後長い時を経ても、
 なお大スターであり続けるM.Mことマリリン・モンローさん――
 本名ノーマ・ジーンさん。

 1956年、劇作家の夫アーサー・ミラーさんとともに、
 マリリンさんは英国に渡りました。
 ローレンス・オリヴィエさん&ヴィヴィアン・リーさん夫妻主演で
 ヒットした舞台劇『眠りの森の王子』の映画版に、
 マリリンさんが主演することになったのです。

 『眠りの森の王子』は最終的に、
 『王子と踊り子』と改題されましたが……

「うむゥ! たいへんなァさつえいィ、だッたのでスねッ!」
「がるるっぐるがるるるぐる!」(←訳:ハリウッドVS古典舞台派だもんね!)

 オリヴィエさんは、既に“サー”の称号を得ており、
 自他ともに認める名優さん。
 マリリンさんは、人気は絶大ですけれど、
 演技力への評価はいまひとつ、という状態。
 二人の俳優さんは、水と油のように、
 相性が良くなかったのだと
 映画評論書等には書かれています。

 どうやらそれは事実であったらしく、
 オリヴィエさんの個人秘書である著者クラークさんは、
 ふたりの『伝言板』役を務める羽目になったのでした。

「でんごんばんッ?」
「がるるっぐるぐる~る?」(←訳:それってもしかして~?)

   彼女、明日は撮影所に来られそうか?
   今日も遅刻?
   まだ化粧が終わらないだって?
   コリン、確かめてこい!

 下っ端で若造のクラークさん、
 つまりはオリヴィエさんの使い走り。
 マリリンさんとオリヴィエさんの間を行ったり来たりするうちに、
 憧憬を募らせてゆきます。
 マリリンさんへの切ない想いを……。

「えいがのォせかいィはァ、ふくざつゥ!」
「がるるぐるーがるる!」(←訳:それがショービズさ!)

 これはノンフィクション?
 半ばフィクションでもあるのでしょうか?
 映画の、撮影所の、有名スターさんたちの私生活の裏側は、
 どこか夢うつつで、
 アリスの国の出来事のようです。
 マリリンさんとクラークさんは
 ふたり一緒に、
 もろく儚い、七日間の夢を見たのでしょうか――

 映画ファンさんにおすすめの、
 また、マリリンさんのファンの方々にもおすすめの
 不思議な《夢の記録》です。
 この御本を読んだ後は、
 きっと『王子と踊り子』を観直したくなりますよ~!

「テディちゃ、おあついのがおすきィがすきィでス♪」
「ぐるがるるぐるがるー!」(←訳:ボクどの作品も好きだー!)

 巻末の亀井俊介さんによる解説、
 映画『マリリン 七日間の恋』製作者さんたちによる付録の文章も
 お読み逃しなく!
 
 
 
コメント
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