テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

夢の一脚!

2012-04-03 23:28:07 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 台風以上?の強風が吹き荒れた今日4月3日でしたが、
 皆さま、御無事でしょうか?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うきゃーッ! とばされるゥッ!」
「がるる!がるるるぐるがるるーる!」(←訳:虎です!怖くてお外へ行けないよー!)

 こんなときは安全第一!
 お家に籠って読書タイムに浸るしかありません。
 暴風雨の恐怖を寄せ付けない本日の一冊は……
 はいっ、こちらを、どうぞ~!

  


 
            ―― フィン・ユールの世界 ――


 
 著者は織田憲嗣(おだ・のりつぐ)さん、2012年2月に発行されました。
 『北欧デザインの巨匠』と副題が付されています。
 
「わほほゥ~♪ ほくおうでざいんッ♪」
「がるぐるるぐる!」(←訳:大人気だよう!)

 そうですね、
 北欧デザインといったら
 オシャレだよね~洗練されてるよね~と
 インテリア好きさん&雑貨好きさんに
 愛されていますよね。
 雑誌『BRUTUS』の椅子特集号を愛読する活字マニアさんは、
 フィン・ユールさんの名をよ~く御存知でしょう♪

 FINN JUHL(フィン・ユール)さんは、
 今年2012年が記念すべき生誕100年!
 1912年にデンマークのフレデリクスベアに生まれ、
 王立芸術アカデミーの建築科で学んだのち、
 家具のデザインにたずさわります。
 アーティスティックかつユニークなユールさん独自のデザインは
 まずアメリカで認められ、
 国際的な評価につながりました。
 『世界で最も美しい椅子』たちを世に送り出し、
 亡くなられたのは1990年……

「きれいなァ、ふぉるむゥ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:無駄なものがない!)

 表紙写真の椅子は、
 『Easy chair №45』、
 または『№45』と略称される
 ユールさんの作品中もっとも有名な肘掛椅子です。
 
 椅子の他にも、この御本には、
 テーブル各種、キャビネット、
 食器、照明器具、
 オフィスやショールームを総合的にデザインしたもの、
 さらには航空機の椅子と客室の配色デザインまで、
 ユールさんのデザイン集大成!が詰め込まれています。

 でも、やはり目立つのは……
 『№45』を中心とする椅子でしょうかしら。

「すわッてェみたいィッ♪」
「がるるるるぐるがるる!」(←訳:座り心地良さそうだよね!)

 日本では、オークションにかけられる家具、って
 まだあまり聞きません……。
 けれど、欧米の大手会社が主催するオークションでは
 椅子やソファ専門のフェアもあり、
 特別に貴重な品が売り立てに掛けられるとなると、
 インテリア雑誌に記事が組まれたりするほどです。

 つまり、単なる調度品ではなく、
 アートの一種として認識されている、んですね。
 ユールさんの椅子も、
 もっちろん!いまやミュージアムアイテム!
 
「せかいじゅうのォ、これくたーさんがァ~」
「がるるっぐる!」(←訳:欲しがってる!)

 《工業デザイン》と《工芸デザイン》、
 両方の《美》を混在させるユールさんの作品には、
 フェラーリやポルシェの《美》と共通するものが感じられます。
 研ぎ澄まされた、最高の美!
 アート好きさんは、ぜひとも一読を!

「うッとりのォ、うつくしさッ!」
「……がるるぐるがるるるぐるー!」(←訳:……やっぱり欲しくなっちゃうよー!)
 
 
コメント
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