テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

美味し~い“語り”!

2013-12-12 21:33:17 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 さあっ、いきなりですが、クイズですよ!
 テディちゃ、虎くん、もしも、

  ①新鮮なタマゴ

  ②ほかほかの炊き立てごはん

 があったら、あなたはどうしますか~?

「こッ、こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 えッ? えェとォ、たたッ、たまごォ??」
「がるる!ぐっるるるがるるっ?」(←訳:虎です!ごっごはんですかっ?)

 その答えは、はいっ、こちらの御本で、どうぞ~!

  



 
             ―― ヒカルの卵 ――



 著者は森沢明夫さん、2013年10月に発行されました。
 なんとも可愛らしい表紙の装画は加藤美紀さん、
 装丁を担当なさったのは白谷敏夫さん(ノマド)です。

「ネーさッ、こたえェはッ?」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:答えは何ですかっ?)

 ええ、おほん、クイズの答えは……せーの!


    卵かけご飯~!


「おおおッ! たまごかけェごはんッ!!」
「がるぐるる~!」(←訳:そう来たか~!)
「ちかごろォ、はやりィのッ」
「ぐるる!」(←訳:TKG!)

 鶏舎から届けられたばかり、
 新鮮さ保証付き!な卵と、
 つやつや、もちもちの炊き立てごはん。
 これに、お醤油さえあれば、
 もう出来ちゃいますね、
 《最高の卵かけご飯》が♪

「できまスゥ!」
「がるるる!」(←訳:出来るよ!)

 山の奥のそのまた奥、
 電車は通ってなくて、市街地からも遠くて、
 “限界集落”などと呼ばれてしまう小さな過疎の村――蛍原(ほたるはら)集落。

 蛍原で養鶏場を営む村田二郎(むらた・じろう)さんのアタマに、
 そのアイディアは宿りました。

 
  俺の鶏舎の卵と、
  友人の大吉(だいきち)と俺が作ってる米で、
  卵かけご飯の専門店を出そう!

「うききィ♪ ゆけゆけェ!」
「ぐっるぅるぐっるぅる!」(←訳:やっちゃえやっちゃえ!)

 ムーミン顔のため、ムーさんと仇名される村田さん。
 ムーさんの幼なじみさんたち、
 集落の住人たち、
 都会から引っ越してきた若い陶芸家さん、
 元すし職人さん、
 そして鶏たち。

 皆の力が結集すれば、
 卵かけご飯のお店は実現&成功するのでしょうか……

 本気で本気の山の奥、
 集落でも最奥の、
 どうにか車で近くまで辿り着いても、
 そこから歩いて、
 ぐらぐら揺れる吊り橋を渡って、
 ようやっとお店に到着、という
 ハンパない僻地、なのに?

「それはァ、ふたをォあけてみないィとォ!」
「がるるるるる!」(←訳:分からないよ!)

 かつてない卵かけご飯専門店『ヒカルの卵』。
 その船出は? 
 航路は?
 首尾は?

 著者・森沢さんの心意気が光る
 卵と物語の美味しいマリアージュ、
 全活字マニアさんに、おすすめです!

「あとがきをォ、よみおえたらァ、たまごかけごはんッ♪」
「ぐるるる!」(←訳:食べてね!)





 
 


 
コメント
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