「こんにちわッ、テディちゃでス!
えェッ? もうゥなつやすみィおわりィ???」
「がるる!ぐるがるぐぅるるる!」(←訳:虎です!まだ9月じゃないよ!)
こんにちは、ネーさです。
県や地域によっては
25日の月曜日から新学期、というところも
あるのだそうですね。
そこで本日の読書タイムは、
あ~あ……もう楽しい夏休みはお終いかぁ~…
と、気落ちしている方々のために、
凝った仕掛けが盛りだくさんの
こちらのユニークな御本を、さあ、どうぞ~♫
―― ごきげんいかが、ワトスン博士 ――

「ふァいッ! ↑こッちはァ、じょうかんッ!」

「↑ぐっるるがるぐる!」(←訳:↑こっちは下巻です!)
著者はキャロル・ネルソン・ダグラスさん、
原著は1992年に、日本語版は2019年6月に発行されました。
英語原題は『IRENE AT LARGE』、
かの《名探偵》さんを愛するミステリ好きさんには
既にお分かりのことでしょうが――
「ほーむずゥさんのォ!」
「がるるぅーるぅ!」(←訳:パスティーシュ!)
名探偵ホームズさんを熱烈に信奉する
《シャーロッキアン》さんたちには
“自明の理”とされている事柄が
幾つかあります。
それは、先ず……
ホームズさんの物語は、
ノンフィクション!
つまり、『冒険』や『事件簿』に記されている出来事は、
現実に起こった事件の記録なのだ!
ということと――
「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♫」
えへん、そしてですね、
事件の記録者・ジョン・H・ワトスン博士も、
探偵シャーロック・ホームズさんも、
実在の人物である!
え? なんですって?
アーサー・コナン・ドイル卿?
著者はドイルさんでしょ、ですって?
いいえ、ドイルさんは著者ではなくて、
ワトスンさんの代理人、
いわゆる出版エージェントさん、なんですよ。
「くすくすッ♪」
「がるるるっ♫」
以上が、《シャーロッキアン》の基礎知識、というか、
忘れてはならない基本のスタンスです。
そうして、この御本の著者・ダグラスさんも、
同じように考えました。
ホームズさんもワトスン博士も、
物語中で活躍する他のキャラクターさんたちも、
ちゃあんと実在するんだから、
もちろん、
“彼女”も実在する――
そう、実在するのだ、
歌姫アイリーン・アドラー嬢も!
「よきィ、らいばるゥ!」
「ぐるる!」(←訳:好敵手!)
1889年、夏。
ボヘミア王との醜聞にまつわるゴタゴタを
巧みにやり過ごしたアイリーン・アドラーさんと
ゴドフリー・ノートンさん夫妻は、
パリ近郊に暮らしていましたが、
或る日、奇妙なトラブルに巻き込まれます。
「きゃわッ! びょうにんッ?」
「がるるぐる!」(←訳:怪我人かも?)
パリの路上で倒れたその男は、
アイリーンさんたちに介抱され、
ひとりのお医者さんを探していると
打ち明けます。
お医者さんの名は、ワトスンさん。
軍医の、ワトスンさん。
「わァおッ!」
「ぐるっ!」(←訳:出たっ!)
軍医のワトスンさんって、あのワトスンさん?
あのワトスンさんなのだとしたら、
またなぜ、探そうとしているのか?
アイリーンさんと友人たちは、
倒れた男性に協力し、
調査に取り掛かるものの――
「くんくんッ! きけんなァ、においィ!」
「がるぐるるる!」(←訳:注意しないと!)
19世紀末のパリに、ロンドンに展開する
もうひとつの《探偵物語》は、
著者・ダグラスさんによる
《アイリーン・アドラー》シリーズの第3作です。
シリーズ前作を読んでいなくても
けっこう楽しく読めちゃいますので、
ミステリ好きな活字マニアさんは
挑戦してみてくださいね。
また、下巻の巻末の、
北原尚彦さんによる解説も必読ですよ。
本編の物語と併せて、ぜひ♪
えェッ? もうゥなつやすみィおわりィ???」
「がるる!ぐるがるぐぅるるる!」(←訳:虎です!まだ9月じゃないよ!)
こんにちは、ネーさです。
県や地域によっては
25日の月曜日から新学期、というところも
あるのだそうですね。
そこで本日の読書タイムは、
あ~あ……もう楽しい夏休みはお終いかぁ~…
と、気落ちしている方々のために、
凝った仕掛けが盛りだくさんの
こちらのユニークな御本を、さあ、どうぞ~♫
―― ごきげんいかが、ワトスン博士 ――

「ふァいッ! ↑こッちはァ、じょうかんッ!」

「↑ぐっるるがるぐる!」(←訳:↑こっちは下巻です!)
著者はキャロル・ネルソン・ダグラスさん、
原著は1992年に、日本語版は2019年6月に発行されました。
英語原題は『IRENE AT LARGE』、
かの《名探偵》さんを愛するミステリ好きさんには
既にお分かりのことでしょうが――
「ほーむずゥさんのォ!」
「がるるぅーるぅ!」(←訳:パスティーシュ!)
名探偵ホームズさんを熱烈に信奉する
《シャーロッキアン》さんたちには
“自明の理”とされている事柄が
幾つかあります。
それは、先ず……
ホームズさんの物語は、
ノンフィクション!
つまり、『冒険』や『事件簿』に記されている出来事は、
現実に起こった事件の記録なのだ!
ということと――
「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♫」
えへん、そしてですね、
事件の記録者・ジョン・H・ワトスン博士も、
探偵シャーロック・ホームズさんも、
実在の人物である!
え? なんですって?
アーサー・コナン・ドイル卿?
著者はドイルさんでしょ、ですって?
いいえ、ドイルさんは著者ではなくて、
ワトスンさんの代理人、
いわゆる出版エージェントさん、なんですよ。
「くすくすッ♪」
「がるるるっ♫」
以上が、《シャーロッキアン》の基礎知識、というか、
忘れてはならない基本のスタンスです。
そうして、この御本の著者・ダグラスさんも、
同じように考えました。
ホームズさんもワトスン博士も、
物語中で活躍する他のキャラクターさんたちも、
ちゃあんと実在するんだから、
もちろん、
“彼女”も実在する――
そう、実在するのだ、
歌姫アイリーン・アドラー嬢も!
「よきィ、らいばるゥ!」
「ぐるる!」(←訳:好敵手!)
1889年、夏。
ボヘミア王との醜聞にまつわるゴタゴタを
巧みにやり過ごしたアイリーン・アドラーさんと
ゴドフリー・ノートンさん夫妻は、
パリ近郊に暮らしていましたが、
或る日、奇妙なトラブルに巻き込まれます。
「きゃわッ! びょうにんッ?」
「がるるぐる!」(←訳:怪我人かも?)
パリの路上で倒れたその男は、
アイリーンさんたちに介抱され、
ひとりのお医者さんを探していると
打ち明けます。
お医者さんの名は、ワトスンさん。
軍医の、ワトスンさん。
「わァおッ!」
「ぐるっ!」(←訳:出たっ!)
軍医のワトスンさんって、あのワトスンさん?
あのワトスンさんなのだとしたら、
またなぜ、探そうとしているのか?
アイリーンさんと友人たちは、
倒れた男性に協力し、
調査に取り掛かるものの――
「くんくんッ! きけんなァ、においィ!」
「がるぐるるる!」(←訳:注意しないと!)
19世紀末のパリに、ロンドンに展開する
もうひとつの《探偵物語》は、
著者・ダグラスさんによる
《アイリーン・アドラー》シリーズの第3作です。
シリーズ前作を読んでいなくても
けっこう楽しく読めちゃいますので、
ミステリ好きな活字マニアさんは
挑戦してみてくださいね。
また、下巻の巻末の、
北原尚彦さんによる解説も必読ですよ。
本編の物語と併せて、ぜひ♪