テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《いきもの係》に幸あれ ~

2019-08-08 22:24:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 そろそろォ、おぼんやすみィでスかッ?」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!のんびりしたいね!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日の読書タイムは、
 帰省の準備に大忙しの御方に、
 お休みは自宅で読書三昧という活字マニアさんにも
 おすすめの一冊をご紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  


 
      ―― アロワナを愛した容疑者 ――



 著者は大倉崇裕(おおくら・たかひろ)さん、
 2019年6月に発行されました。
 《警視庁いきもの係》シリーズの第5作目です。

「ことりにィ、ぺんぎんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:蜂も孔雀も!)

 いまのところ、クラゲやトナカイ、
 ゴジラ、モスラは出てきていませんが、
 それも時間の問題なのかも?と思ってしまうくらい、
 ありとあらゆる《いきもの》が登場する人気のシリーズ、
 《警視庁いきもの係》。

 この御本には、

 『タカを愛した容疑者』
 『アロワナを愛した容疑者』
 『ランを愛した容疑者』

 の3編が収録されています。

「あろわなッてェ、たしかァ~…」
「がるる~!」(←訳:巨大魚~!)

 えへん、巨大魚じゃなくて、
 古代魚、と呼んであげましょうね。

 アロワナ目アロワナ科アロワナ亜種に属す大型古代魚を、
 総じてアロワナと呼称します。
 淡水に棲む魚の中では最も大型に成長すると言われ、
 種類にもよりますが、
 成長すると100㎝を超える、んですって。

 中国では幸運を招く『龍魚』とされており、
 愛好家さんも多数いる、んですけども。

「ぜつめつゥきぐしゅッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:取引禁止~!)

 通常、絶滅危惧種に指定されると、
 その《いきもの》を商取引することは禁止されます。

 ただ、一定の条件を満たせば、
 適用外として商取引が可能になることもある……。

「くんくんッ! におうゥのでスよッ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:策略と陰謀の匂い!)

 10年前の、シンガポール。
 アロワナのコンテストで優勝した
 真っ赤なアロワナが強盗犯に連れ去られました。

 その事件は世界の愛好家たちに衝撃を与え、
 盗まれたアロワナはどうなってしまったのか、
 無事であろうか、と
 案じられていた中で。

 ネットにそのアロワナらしき動画が??

「やッとォ、みィつけたッ!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:保護しなくちゃ!)

 《いきもの》関連の事件となれば、
 はい、出番ですね。

 警視庁総務部総務課動植物管理係の
 須藤友三(すどう・ともぞう)警部補と、
 薄圭子(うすき・けいこ)巡査。

 このふたりがタッグを組めば、
 国際的な難事件も
 あっ!という間に解決……するはず?

「まッててねッ、あろわなァちゃんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:すぐ行くぞ!)

 紅き龍魚の謎を追う表題作品
 『アロワナを愛した容疑者』、
 猛禽類の描写にうっとりの
 『タカを愛した容疑者』、
 そして『ランを愛した容疑者』では
 ついに植物が事件の核心に?

 ユーモアと《いきもの》ウンチクを織り込んだ
 エンタな連作ミステリは、
 夏バテに効くこと間違いなし!です。
 皆さま、ぜひ一読してみてくださいね~♫




 
コメント
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