「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
ふわァ~…はちがつゥがァ、おわッちゃうゥでス!」
「がるる!ぐるっ、がる?」(←訳:虎です!ええっ、もう?)
こんにちは、ネーさです。
8月のうちにやろうと思いつつも出来なかったこと……
それは、宿題ではなく……
スイカを食べることでもなく……
そう、怪談をご紹介すること!
という訳で、本日の読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 化物蠟燭 ――
著者は木内昇(きうち・のぼり)さん、
2019年7月に発行されました。
御本の表紙を飾る滝平二郎(たきだいら・じろう)さんの
切り絵作品が、とても魅力的で、
暗示的、でもありますねえ。
「……ううゥ、せッ、せなかァがァ~…」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:ゾクゾクするぅ!)
収録されているのは、
『隣の小平次』
『蛼橋(こおろぎばし)』
『お柄杓』
『幼馴染み』
『化物蠟燭(ばけものろうそく)』
『むらさき』
『夜番』
という、江戸を舞台にした短編7作品です。
怪談好きな活字マニアさんは、おそらく、
『小平次』の文字を目にしただけで
ニヤリ♪としてしまうでしょうが、
ここはまず、表題作品の
『化物蠟燭』
について、ちょっとお喋りいたしましょうか。
「ぶるるッ! みみをォ~ふさごうゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:目を閉じよう!)
富右治(とうじ)さんは、
当代一と噂される
腕利きの影絵師さんです。
広小路でも名の通っている見世物小屋で、
手影絵の技を披露して、
毎回たいそうな喝采をいただいておりますが。
或る日、富右治さんの長屋に、
お客さんがありました。
――折り入って頼みたいことがある――
「いやァ~なァ、よかんッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:不安しかないよ!)
訪ねて来たものの、
そのとき、富右治さんは留守でした。
決して名乗ろうとしないお客さんは、
それで諦めるかと思いきや、
見世物小屋での出番を終え、
ほろ酔い気分で
家路を辿る富右治さんの前へ、
ぬぅ、と現れたのです。
「しッ、しつこいィ~!」
「がっるるぅ~…」(←訳:困ったなぁ~…)
謎のお客さんは、
案の定、
富右治さんに頼み事を致します。
え~、知らない人からの頼み事なんて断っちゃえばぁ?
と言えるのは、私たちが外野席にいるからで、
当の富右治さんは、ひとが好くて、
ついお節介をしちゃう性質だもので、
ハッと気付けば、
頼み事を引き受けてしまう羽目に……。
「にッ、にげちゃおうゥ!」
「ぐるがるるるぐる~!」(←訳:いや逃げるのはダメ~!)
はたして、
富右治さんは何事に巻き込まれたのか。
何に肝を冷やし、
何をいみじみと噛みしめることになるのか。
なんでもなさそうな日常と、
その向こうの、摩訶不思議なできごと。
ただ怖いばかりではない7つの物語は、
怪談好きな方々にはもちろん、
歴史好き&時代小説好きな方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね♪
ふわァ~…はちがつゥがァ、おわッちゃうゥでス!」
「がるる!ぐるっ、がる?」(←訳:虎です!ええっ、もう?)
こんにちは、ネーさです。
8月のうちにやろうと思いつつも出来なかったこと……
それは、宿題ではなく……
スイカを食べることでもなく……
そう、怪談をご紹介すること!
という訳で、本日の読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 化物蠟燭 ――
著者は木内昇(きうち・のぼり)さん、
2019年7月に発行されました。
御本の表紙を飾る滝平二郎(たきだいら・じろう)さんの
切り絵作品が、とても魅力的で、
暗示的、でもありますねえ。
「……ううゥ、せッ、せなかァがァ~…」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:ゾクゾクするぅ!)
収録されているのは、
『隣の小平次』
『蛼橋(こおろぎばし)』
『お柄杓』
『幼馴染み』
『化物蠟燭(ばけものろうそく)』
『むらさき』
『夜番』
という、江戸を舞台にした短編7作品です。
怪談好きな活字マニアさんは、おそらく、
『小平次』の文字を目にしただけで
ニヤリ♪としてしまうでしょうが、
ここはまず、表題作品の
『化物蠟燭』
について、ちょっとお喋りいたしましょうか。
「ぶるるッ! みみをォ~ふさごうゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:目を閉じよう!)
富右治(とうじ)さんは、
当代一と噂される
腕利きの影絵師さんです。
広小路でも名の通っている見世物小屋で、
手影絵の技を披露して、
毎回たいそうな喝采をいただいておりますが。
或る日、富右治さんの長屋に、
お客さんがありました。
――折り入って頼みたいことがある――
「いやァ~なァ、よかんッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:不安しかないよ!)
訪ねて来たものの、
そのとき、富右治さんは留守でした。
決して名乗ろうとしないお客さんは、
それで諦めるかと思いきや、
見世物小屋での出番を終え、
ほろ酔い気分で
家路を辿る富右治さんの前へ、
ぬぅ、と現れたのです。
「しッ、しつこいィ~!」
「がっるるぅ~…」(←訳:困ったなぁ~…)
謎のお客さんは、
案の定、
富右治さんに頼み事を致します。
え~、知らない人からの頼み事なんて断っちゃえばぁ?
と言えるのは、私たちが外野席にいるからで、
当の富右治さんは、ひとが好くて、
ついお節介をしちゃう性質だもので、
ハッと気付けば、
頼み事を引き受けてしまう羽目に……。
「にッ、にげちゃおうゥ!」
「ぐるがるるるぐる~!」(←訳:いや逃げるのはダメ~!)
はたして、
富右治さんは何事に巻き込まれたのか。
何に肝を冷やし、
何をいみじみと噛みしめることになるのか。
なんでもなさそうな日常と、
その向こうの、摩訶不思議なできごと。
ただ怖いばかりではない7つの物語は、
怪談好きな方々にはもちろん、
歴史好き&時代小説好きな方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね♪