「こんにちわッ、テディちゃでス!
わァ~おッ! とんぼくんッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!今年初だよ!)
こんにちは、ネーさです。
今朝のこと、オハグロトンボくんが我が家の庭に!
いや庭のどこかに越冬基地があるのかも?と怪しみながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの古典的名作を、どうぞ~♪
―― 秘密の花園 ――
著者はフランシス・ホジソン・バーネットさん、
原著は1911年に、
画像の日本語版(福音館書店版)は2003年に発行されました。
英語原題は『The Secret Garden』、
あらためて説明する必要もありませんね、
20世紀の文学史上に輝く名作です。
……が、今回注目していただきたいのは、表紙の、
『堀内誠一 画』
という箇所です。
つまり、
御本の表紙画と本文の挿絵を担当したのは、
グラフィックデザイナー、イラストレーター、
絵本作家としても大活躍した
堀内誠一(ほりうち・せいいち)さん!
「ぐるんぱのようちえんッ!」
「ぐるるるるがるるるるる!」(←訳:ananにBRUTUS!)
ええ、堀内誠一さん(1932~1987)は、
雑誌『anan』『POPEYE』のロゴ制作など、
日本のグラフィックデザインや広告界に
多大な影響を与えたデザイナーさんであり、
現在でも広く愛読されているロングセラー絵本、
紙芝居なども手がけたアーティストさんでした。
けれども、私ネーさ、
堀内さんが『秘密の花園』の挿絵を描いてらしたとは、
つい先日まで知らなくて!
入手してみれば、これがなんと!
想像以上の素晴らしさで!
「きほんはァ、えんぴつゥ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:黒一色の挿絵です!)
インド政府の官吏である父と、
美しい母親を相次いで失ったのは、
”つむじ曲がりのメリーさん”と呼ばれる
メリー・レノックスさん。
父の故国へ向かう船に乗せられ、
メリーさんは縁者クレーブン氏のもとに
身を寄せることになりましたが……
荒野(ムーア)に囲まれた大きなお屋敷には、
”見えない誰か”がいる?
深夜、聞こえてくるあの悲痛な泣声は?
「しィ~ッ!」
「ぐるがるぐるるるがる!」(←訳:名作でもネタバレ禁止!)
堀内誠一さんが描いた『秘密の花園』の子どもたちは、
どこかラファエル前派を想わせる
モノクロームの美を湛えています。
特に見入ってしまったのは、
本文91ページと、120ページの挿絵!
ああ、どんな画なのか、説明したいんですけど、
それは言っちゃダメだ!と良心の声が……。
「だめでスゥ! だめだめッ!」
「がるぐる!」(←訳:秘密厳守!)
という次第で、
老若男女問わず活字マニアの皆さま、
本屋さんで、図書館で、
日本が誇る堀内誠一さん画版『秘密の花園』を
ぜひ、手に取ってみてくださいね。
なお、
生誕90年記念『堀内誠一 絵の世界』展が
2022年より全国を巡回中です
(今夏は島根県立石見市美術館にて開催予定)。
堀内さんの原画作品に出会える展覧会へも、
お出掛けしてみてくださいな~♪