「こんにちわッ、テディちゃでス!
うむッ! ほれいざいィ、よしッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!飲料よし!)
こんにちは、ネーさです。
6月中旬だというのに、気温は30℃超えの場所も……!
熱中症対策として飲料と保冷剤を冷蔵庫に備蓄したら、
さあ、(できれば涼しい室内で)読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― 大人のための印象派講座 ――
著者は三浦篤(みうら・あつし)さん、
2024年3月に発行されました。
『Le mode de vie des impressionnistes』と仏語題名が付されています。
「いつもォ、だいにんきィ~でス!」
「ぐるるるるが~るぐる!」(←訳:展覧会には長~い行列!)
ええ、そうですね、
《印象派》の画家さんは、作品は、イマ風に言えば、
世界中で大人気のコンテンツ、
ということになりましょうか。
しかし。
著者・三浦さんは、御本冒頭の『はじめに』で
問いかけています。
まさに『しかしながら』と。
印象派に対する理解は
通り一遍過ぎるのではなかろうか。
やや美化され、
英雄視され過ぎてはいないか。
つまるところ、
”彼らについて、私たちはどれほどのことを知っているのか”
ですね。
「むゥ~…そうゥいわれるとォ~…」
「がぅっるるぐるる~…」(←訳:ちょっぴりだよね~…)
第1部『さまざまなる女たち』
第2部『経済と政治における闘い』
第3部『評価と名声を求めて』
と、3部で構成された本文では、
画家さんたちの私生活、
女性への接し方、社会への視線、
売れる画家になりたいという願望、
画商との結びつきや
グループ展のその後等を活写して、
《印象派》の実像を追求しています。
その中で、際立って大きな存在となっているのが、
エドゥアール・マネさん、でしょうか。
現在、印象派展に参加しなかったマネさんは
《印象派》に属さない画家とされているのですが、
その影響力の大きさは無視できません。
また、
モネさんやドガさんに比べれば
知名度の点でやや劣るギュスターヴ・カイユボットさんも
隠れた重要人物、なんですね。
カイユボットさんがいなければ、
組織力・調整力を発揮してくれなかったら、
印象派展は、おそらく、成功しなかった……
そして、
国家に遺贈したカイユボットさんのコレクションが、
オルセー美術館の
印象派コレクションの中核になっている、と。
「かいゆぼッとさんッ、ぐッじょぶゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:ありがとう!)
《印象派》の画家さんたちと周辺の、
複雑に絡み合う相関図。
収録されている図版資料、
特に肖像写真は初めて目にしたものも多く、
見入ってしまいましたよ
(本文252ページの、セザンヌさん65歳!)。
《印象派》大好きな方々、
アート好きな活字マニアさんは、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪