テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

12+α!の密室劇。

2007-10-15 14:03:18 | ブックス
「ありィッ、ネーさ、これ、ほんじゃないでス!」

 はい、本じゃないのですよ、テディちゃ。
 ちょっと趣向を変えて、本日はDVDを御紹介いたします。

「でぶでェ? えいが、なのでスねェ」

 有名な作品なんですよ。はい、こちらです!



         ―― 12人の優しい日本人 ――


 
 監督は中原俊さん、脚本は三谷幸喜さん、
 1991年に公開されて、数々の映画賞を受賞した作品です。
 映画好きさんなら、題名だけでピンときますよね、
 シドニー・ルメットの名作『十二人の怒れる男』の、
 これはパロディかなあ?と。

「ふむ、ふむゥ」

 でも、パロディとは、ちょっと違う……?
 強いて言うなら、
 本家の長男さんと、分家の次男坊、程度の関係でしょうか。

「ふアァ??」

 似ているようで、別人、ってことね。

「……そなのでスかァ」

 12人の陪審員さんが一室に籠もり、
 有罪か無罪かの議論を戦わせる――《十二人》形式に見えますが、
 相違点もたくさんあります。
 無罪でしょ、無罪でいいじゃん、と脱力気味の最初の審議で一致。
 それが、ほんのはずみ?から転がって、
 あれよあれよという間に有罪へ。
 えっ、有罪でいいのぉ? 有罪はあんまりじゃな~い?
 いや、よく考えてみるとマジ無罪かもしんないよ?
 ちょい待て、さっき有罪と言ったどのクチがそれを言うか!
 はい、もう大混戦です。

 本来が舞台作品であった自作脚本を、
 三谷さんが映画用に書き直しました。
 ですから笑えます。
 真面目なんですけど、笑えちゃうのです。
 
 どう笑わせてくれるか、
 有罪か無罪かの結論は、
 《謎解き》要素も強い御話なので伏せますが、
 なるほど!です。
 そう来たか!です。

「ふうゥ~ん、みすてり、なのでスね」

 また、注目していただきたいのが役者さんたちです。
 12人の陪審員と守衛さん1人の、計13人。
 出演者はこの13人だけ。
 その中に。
 ブレイク直前の豊川悦司さんがいます!
 相島一之さんがいます!
 梶原善さんも!
 きらきら光っています!

「よッ、せんりょうやくしゃァッ!」

 豊川さんファンはうっとり♪でしょうね。
 三谷脚本ファンの方、中原監督ファンの方も
 元祖の『十二人の怒れる男』なんて知らないという方にも
 とっても楽しめる作品ですよ!
 まだ見たことない方はぜひとも!御覧下さい!

「とよかわさんッ、かちょいいでスッ!」
 
 
 
 
 
 
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