テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 誰よりもモンスターを ~

2013-03-14 23:29:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おまたせェしましたッ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!とびきりです!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうです!とびきりです!
 前回記事ラストでお約束した通り、
 本日ご紹介いたしますのは……
 ええいっ!論より証拠!
 こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― モンスター大図鑑 ――



 著者はジョン・ランディスさん、原著は2011年に、画像の日本語版は2013年1月に発行されました。
 英語原題は『MONSTERS IN THE MOVIES』、
 『SF、ファンタジー、ホラー映画の愛すべき怪物たち』と日本語副題が付されています。

「きゃーッ! おばけッ♪」
「ぐるぅ!がるっ!」(←訳:わあっ!狼男っ!)

 お化け……オオカミ男……
 怪しい!怪しいですね!
 御本の題名も、
 『でんしゃだいずかん』とか『はたらくじどうしゃじてん』とか、
 チビっ子向けの絵本みたいだわ……!

 と思ってしまうのは、ええ、あながち間違いではありません。
 この御本の、『モンスター大図鑑』たる題に偽りなし!
 本当に、一冊まるごとモンスターばっかり!

「きゅうけつきィ!」
「がるるがる!」(←訳:ゾンビもね!)

 いまどきモンスターなんて……そうお思いですか?
 ええ、最初の数ページはね、
 ホントに『はたらくじどうしゃじてん』のノリだわね~と呆れ、
 つい油断してしまうかもしれません。
 けれど、読み進むにつれ、
 著者・ランディスさんの本気具合が判ってくると、
 感動がじわじわと押し寄せてきます!

 ちょっと好き♪
 っていうレベルじゃありません。
 この著者さん、本当に、真剣に、心底から、
 命懸けでモンスターを愛しているんだわ!

「ほんもののォ、もんすたーまにあッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:筋金入りだよ!)

 『ブルース・ブラザーズ』!
 『星の王子ニューヨークへ行く』!
 そして
 M・ジャクソンさんのPV『スリラー』を作ったランディスさんの
 映画愛と知識は海よりも広く深く、
 幾百幾千幾万ものフィルムから
 《モンスター》と怖れられるに足る闇の天使たちを
 拾い上げてゆきます。

 吸血鬼、狼男、ゾンビ、といった
 誰にも思い当るモンスターたちだけではなく、
 ランディスさんにかかれば、
 キング・コング、
 半魚人、
 死神、
 ドラゴン、
 スター・ウォーズヨーダさんたち宇宙人、
 それにヴァン・ヘルシング博士もモンスターにカウントされちゃいますよ♪

「しゃしんがァ、こわいィッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:最強に怖い写真!)

 ランディスさん、
 写真一枚ずつにキャプション、というか、コメントを添えていますが、
 これが実に斬新かつ的を射た寸評となっています。
 モノによっては、もう抱腹絶倒~!

「ぷふふふふッ♪」
「ぐるるる!」(←訳:爆笑です!)

 嬉しいことにランディスさん、
 日本映画も丁寧に観て下さっているようですよ。
 近年のジャパニーズホラーはもちろん、
 『藪の中の黒猫』(新藤兼人さん監督、1968)を

 
   この映画を初めて見たのは
   ロサンゼルス・カウンティ美術館内の映画館だったが、
   悲鳴を上げる人が溢れかえっていた。
   素晴しい!

 と激賞~!

「むむゥ! ちょッとォ、びッくりィ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:すごい選択眼だね!)

 傑作・名作・迷作・珍作・怪作・駄作から
 ランディスさんが選び抜いた《モンスター》ギャラリーへ、
 さあ、映画マニアさん&映像好きさんは
 ぜひ御訪問を!

 私ネーさ、個人的に感激したのは
 『マッド・サイエンティスト』の章で
 『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクン・フルター博士に出会えたこと!
 なぁるほど、博士もモンスターの一種だったのですね~♪

 
「きょうふのォ~せかいィへッ!」
「がるぐる~!」(←訳:ようこそ~!)

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