テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

遠くて、遠過ぎない、未来へ。

2013-08-11 21:48:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おぼんやすみィ!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!夏休み!)

 こんにちは、ネーさです。
 お盆休み週間に入った本日の読書タイムは、
 ちょいっと長めのお盆休みを過ごしている活字マニアさんのための
 一冊、いえ、二冊で一作品!を御紹介いたしましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  

「こッちはァ、じょうかんッ!」

  

「ぐるるがるぐる!」(←訳:これは下巻です!)



 
             ―― 巨獣めざめる ――



 著者はジェイムズ・S・A・コーリィさん、原著は2011年に、
 画像の日本語版は2013年4月に発行されました。
 英語原題は『LEVIATHAN WAKES』、
 御本の表紙画の色調が暗めなので分かりにくいかもしれませんが、
 SF作品なんですよ。

「むむゥ~? こんぴーたーでスかッ?」
「ぐるるーがるがるるるぐっるーるる?」(←訳:サイバーとかITとかハッカーとか?)

 いえ、それがね、この御本には出てこないんですよ。
 近年のSF作品では顕著であった、
 アタマに回路を埋め込んじゃったり、
 時間や空間を操作しちゃったり、
 っていうエピソードはね。

 その代わり、
 飛びまくります!
 宇宙船が!

「うちゅうせんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:懐かしい響き!)

 太陽系狭しと飛び交う宇宙船――
 
 そう聞くと、
 かつて一世を風靡した《キャプテン・フューチャー》を連想いたします。

 万能の科学者である若き船長と、
 優秀なクルーたちによる、
 悪を倒し、美女を救う、良き時代の宇宙冒険活劇!

 けれども、
 この御本の中の宇宙船は……

「あれッ? ようすゥがァ、へんッ?」
「ぐるがるるっ?」(←訳:事故ですかっ?)

 地球から、月へ、火星へ、小惑星帯へ、
 そして土星の衛星群へと、
 人類が進出していった未来。

 遠い未来ではありますが、
 遠すぎない未来でもある、そんな時代に。

 一隻の宇宙船に異変が起こります。
 
 或る日、何ものかが船を襲撃してきた……!?!

「かいぞくゥでスかッ?」
「がるぐるる!」(←訳:宇宙海賊だ!)

 襲われた宇宙船は、民間の輸送船です。
 積荷は氷。
 金目の荷物は積んでいない、
 最新鋭の船舶でもない、
 つまりは、わざわざ襲撃する価値などあるとは思えない船、なのでした。

 それを承知で襲撃したのは、誰?
 そして、なぜ?

 地球や火星、
 小惑星帯のステーションの間に政治的な緊迫をもたらし、
 太陽系全体に罠を張り巡らした者の意図とは?

「わなッ??」
「ぐるっ?」(←訳:陰謀っ?)

 SF、というスタイルを取りながらも、
 この御本の本質は、
 ハードボイルドであり、警察小説であり、
 ミステリでもあります。
 そして、ほんの少々、ラブストーリーと、
 ロードムーヴィーの要素も加味して。

「たいがろまんッ、みたいィ~?」
「がるるる!」(←訳:劇的だね!)

 夏の休暇はいつもより読書の時間を多く確保できるぞ♪
 長い小説を読もう♪
 と予定しておられる活字マニアさんに
 おすすめの作品です。
 ぜひ、一読を~!

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