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はい、本日ご紹介しますのは、
私たちの住まう多摩地方とは同じ東京都内でありながら、
随分と違う或る《街(まち)》の物語です。
「それッてェ、どこでスかァ、ネーさ?」
アメ横、って、テディちゃは知っていますか?
上野駅から御徒町駅の高架線下を中心に形成される『アメ屋横丁』――
どんなところかな?と思うなら、さあ、こちらの御本をどうぞ!
―― 夜を守る ――
著者は石田衣良さん、’08年2月に発行された作品です。
特定の街(ストリート)を舞台にした石田さんの著作、というと、
想い起こされるのは、やはり、『池袋ウエストゲートパーク』シリーズ。
刊行されたばかりのこの御本では、しかし、
池袋とは異なる風が吹いているようです。
『池袋WGP』のマコトくんは、誕生時、
既にしてトラブルシューターとして存在していました。
実家の果物屋さんを手伝い、確固とした足場を持って《街》を泳ぎます。
一方、こちらアメ横で主人公となるのは、
川瀬繁くん――
フリーター。アパート住まい。悲観的で?人間不信気味?
そう、マコトくんとは別人、なのです。
そんな彼が、ふとしたきっかけで、
ガーディアンエンジェルズのような
ボランティア活動に手を染めることになりました。
「がーでィあんッ!
ネーさ、テディちゃもォ、しッてるでスよ!
がーでィあんのォ、おにいさんたちィ、みたことあるのでスッ!」
あら、そうなんですか? どこで?
「きちじょーじィ、なのでス!
おまつりィのォ、ときだッたでスよッ」
では、ガーディアンさんたちは、
混雑する街のパトロールをしていたんでしょうね。
「あかいィ、べーれーぼう、かぶッてたでス♪」
アメリカで始まった本家ガーディアンさんたちが被るのは、赤いベレー帽。
川瀬くんたちのアメ横版ガーディアンは、青色のベレー帽です。
揃いのスタジャン、腰には無線、
雨の日はカッパを着込み、
自転車整理に励むのでした。
「じてんしゃァ?」
乱雑に停められた自転車を片付けることから、
アメ横ガーディアンの活動は始まったのです。
が、活動が知られるにつれ、四人のガーディアンの周囲で事件が……?
池袋とはまた別の、
東京の《街》、アメ横。
アメ横に行ったことのある読み手さんなら、
センタービル、JRの高架下、周辺の飲食店など、
あざやかに思い浮かべることでしょう。
「にぎやかァな、ところでスゥ~」
ネーさも時々お買い物に行きます。
ガード下、けっこう詳しいんです。
古着屋さんも覗きます。
次のお出かけでは、青いベレーのガーディアンに会えるでしょうか?
誠実に、感傷的に、優しくもあたたかく《東京》を描きこんだ作品です。
ミステリ好きな御方に、
東京生まれ&東京育ちの御方に、ぜひ!
読めば誰もが、
「あめよこォ、いきたいィなッ♪」
と、なっちゃいますね、きっと。
「おすすめッ、なのでスッ♪」
私たちの住まう多摩地方とは同じ東京都内でありながら、
随分と違う或る《街(まち)》の物語です。
「それッてェ、どこでスかァ、ネーさ?」
アメ横、って、テディちゃは知っていますか?
上野駅から御徒町駅の高架線下を中心に形成される『アメ屋横丁』――
どんなところかな?と思うなら、さあ、こちらの御本をどうぞ!
―― 夜を守る ――
著者は石田衣良さん、’08年2月に発行された作品です。
特定の街(ストリート)を舞台にした石田さんの著作、というと、
想い起こされるのは、やはり、『池袋ウエストゲートパーク』シリーズ。
刊行されたばかりのこの御本では、しかし、
池袋とは異なる風が吹いているようです。
『池袋WGP』のマコトくんは、誕生時、
既にしてトラブルシューターとして存在していました。
実家の果物屋さんを手伝い、確固とした足場を持って《街》を泳ぎます。
一方、こちらアメ横で主人公となるのは、
川瀬繁くん――
フリーター。アパート住まい。悲観的で?人間不信気味?
そう、マコトくんとは別人、なのです。
そんな彼が、ふとしたきっかけで、
ガーディアンエンジェルズのような
ボランティア活動に手を染めることになりました。
「がーでィあんッ!
ネーさ、テディちゃもォ、しッてるでスよ!
がーでィあんのォ、おにいさんたちィ、みたことあるのでスッ!」
あら、そうなんですか? どこで?
「きちじょーじィ、なのでス!
おまつりィのォ、ときだッたでスよッ」
では、ガーディアンさんたちは、
混雑する街のパトロールをしていたんでしょうね。
「あかいィ、べーれーぼう、かぶッてたでス♪」
アメリカで始まった本家ガーディアンさんたちが被るのは、赤いベレー帽。
川瀬くんたちのアメ横版ガーディアンは、青色のベレー帽です。
揃いのスタジャン、腰には無線、
雨の日はカッパを着込み、
自転車整理に励むのでした。
「じてんしゃァ?」
乱雑に停められた自転車を片付けることから、
アメ横ガーディアンの活動は始まったのです。
が、活動が知られるにつれ、四人のガーディアンの周囲で事件が……?
池袋とはまた別の、
東京の《街》、アメ横。
アメ横に行ったことのある読み手さんなら、
センタービル、JRの高架下、周辺の飲食店など、
あざやかに思い浮かべることでしょう。
「にぎやかァな、ところでスゥ~」
ネーさも時々お買い物に行きます。
ガード下、けっこう詳しいんです。
古着屋さんも覗きます。
次のお出かけでは、青いベレーのガーディアンに会えるでしょうか?
誠実に、感傷的に、優しくもあたたかく《東京》を描きこんだ作品です。
ミステリ好きな御方に、
東京生まれ&東京育ちの御方に、ぜひ!
読めば誰もが、
「あめよこォ、いきたいィなッ♪」
と、なっちゃいますね、きっと。
「おすすめッ、なのでスッ♪」
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