テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2大巨匠の、原画拝見!

2013-12-21 21:32:12 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 にゃろめッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!ケムンパス!)

 こんにちは、ネーさです。
 レレレのレ~で、
 はい、本日は読書をお休みし、
 愉快痛快なアート三昧タイムと参りましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



      ―― 赤塚不二夫のギャグ革命 レッツラゴン 展 ――



  東京・江東区の江東区森下文化センター(田川水泡・のらくろ館)にて、
  期間は2013年12月10日~12月27日、
  入場無料の展覧会ですよ!

「わほほゥ! あかつかさァ~んッ!」
「ぐるるぐるがぅるぐるる!」(←訳:これが真のギャクマンガ!)

  

 エッセイやンタビューなどで、
 赤塚さんはいつも
 《いちばん好きな作品》としてこの
 『レッツラゴン』を挙げていたそうですよ。

 なお、明日22日午後2:00~3:30に
 イベントが予定されています。
 
 赤塚りえ子さん(フジオプロ社長、現代美術家)と、
 武居俊樹さん(編集者、レッツラゴン担当)の
 『天才アカツカを語るのだ!!』。

 このイベントは有料(入場料¥500)で、
 事前の申し込みが必要ですので、
 参加したい!という御方は
 森下文化センターへお問い合わせを!

「むふふッ♪
 つぎはァ、こちらッ!」
「がっるるぐるる!」(←訳:こっちもステキ!)

  



       ―― 原画展 『大長編ドラえもん』 第三期 ――



 神奈川県川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムにて、
 会期は2013年10月2日~2014年1月19日(毎週火曜日と年末年始は休館)、
 ほぉら、
 ドラちゃんの原画原稿が……

  

 ドーン!と。

「からーもォ、ものくろもォ!」
「ぐ~るぐる!」(←訳:た~くさん!)

 こちらの美術館は、
 日時指定による予約制の入館です
 (入れ替え制ではないので、入館後はゆっくり観賞できますよ♪)。
 ジブリ美術館さんと同様に
 ローソンさんで入館チケットを前もってご購入くださいね。

「きゃッ! あれはッ??」
「がるる~!?!」(←訳:ネズミ~!?!)

 いーえ、ドラちゃんのミュージアムにネズミはいません。
 ネズミ嫌いな御方も
 リラックス&安心して原画見学を!

「ではァ、みなさまッ!」
「ぐるぐるるがるるるるる~♪」(←訳:佳き休日をお過ごしあれ~♪)



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みんなで、キュン~♪

2013-12-20 21:13:02 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 まちにィ、とびかうッはーとまーくゥ!」
「がるる!ぐるるぐるるがるがる!」(←訳:虎です!イルミ見物もアツいぜ!)

 こんにちは、ネーさです。
 クリスマスが近付き、
 胸キュンなシーンが映画にTVに街にあふれる今日このごろ♪
 御本の中にもキュンを探してみましょう。
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



 
           ―― キュンとしちゃだめですか? ――



 著者は益田ミリさん、2013年7月に発行されました。
 イラストレーターさんであり、絵本作家さんであり、
 数々の雑誌に人気の連載を持っている著者・益田さんが、
 探します!
 観察します!
 胸キュンの瞬間を!

「さらりーまんさんにィ、きゅんッ!」
「ぐるるがぅる!」(←訳:街中でキュン!)

 キュンとは、すなわち、

   胸がドキッとする。
   ハッとして開いた口がふさがらない。
   口元がにやけてしまう。
   なぜか目が離せない。
   顔がほころぶ。

 そんな症状なのだそうです。
 テディちゃ、虎くん、お心当たりはあるかしら?

「おいしィ~ものにィ、きゅんッ!」
「がるるるるぐぅる!」(←訳:お買い物でキュン!)

 おお、着眼点は悪くないわ♪
 著者の益田さんはキュンの実例として

   読書にキュン(電車の中で文庫本を読んでいる男子に)

   ドアを押さえててくれてキュン(私のためにドアを止めておいてくれた)

   涙にキュン(観劇中、涙をこぼしている隣席の青年に)

   小学生並みの字にキュン(汚い字でもいい、むしろそのままでいて欲しい)

 等々のこころの動きを挙げています。

 
「むむゥ~! なるほどォ~!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:分かる気がする!)

 益田さんは、いえ、人間は、
 どんな状況に胸をキュンとさせられるのか?
 何にココロを温められ、
 どこでにっこりしてしまうのか?

 キュンの瞬間を読み解く文章とイラスト、
 引き立てあうふたつのキュンに
 読み手の私たちもまたキュンといたします。

「きゅん♪をォ、みているだけでェ!」
「がっるるぐる♪」(←訳:ほっこりする♪)

 キュンとする。

 クリスマスシーズンにいちばん似合う、
 優しい感情がほかほか湯気を立てているこの御本は
 年齢に関係なく、
 男性にも女性にもおすすめですよ。

「きゅんッぶそくのォ、あなたにィ!」
「ぐるぐるるがぅるる!」(←訳:補給しようキュンを!)
 


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菩提樹の歌を聴く。

2013-12-19 21:39:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぶるぶるぶるぶるゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!凍えるぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 雪にはなりませんでしたが、ひゃ~っ、寒い!
 皆さま、体を冷やさないようんして
 読書タイムをお楽しみくださいね。
 では本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
              ―― 菩提樹荘の殺人 ――



 著者は有栖川有栖さん、2013年8月に発行されました。
 『Mord in Lindenbaumhaus』と独語題名が付されています。
 ミステリ好きな活字マニアさんには御馴染み、
 英都大学准教授・火村英生(ひむら・ひでお)さんが探偵役を務める
 人気シリーズの最新単行本ですね♪

「ふァいッ! かんさいィ、でスよッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:舞台は関西!)

 火村さんが勤務する大学は京都にあり、
 ワトソン役?の著述者・有栖川さんの自宅は大阪。
 おふたりに捜査上のアドヴァイスを求めるのも、
 おもに大阪や神戸の警察官さんたちですから、
 必然的に、京都・大阪とその近郊、
 六甲や芦屋といった神戸周辺地域が
 物語の舞台になります。

 この御本に収録されている、

  『アポロンのナイフ』
  『雛人形を笑え』
  『探偵、青の時代』
  『菩提樹荘の殺人』

 という4作品でも、
 ときに、土地(土地柄)が重要な要素となって、
 間接的ながら事件の解決に貢献したりもします。

「おおさかのォ、してんのうじッ!」
「がるるぐぅる!」(←訳:京都の宝ヶ池!)
「あしやのォ、おやしきィ!」

 『アポロンのナイフ』で、
 推理作家・有栖川さんのお散歩コースとして紹介されるのは、
 四天王寺境内の《亀の池》。

「いまスねッ、もちろんッ!」
「ぐる!」(←訳:亀が!)

 亀たちの日向ぼっこを微笑ましく眺め、
 息抜きしていた有栖川さんは
 偶然から、
 池の畔で見知らぬ少年と言葉を交わすことになりました。

 その数時間後、
 有栖川さんは或る疑念にとらわれ、
 慄然とします。

  まさか。
  私が出会ったあの少年は、もしかしたら……?

「なななッ、なんでスかッ?」
「がるるぐるるっ!」(←訳:思わせぶりなっ!)

 ふふふ、ミステリですから、
 ネタばらしは出来ませんよ。

 けれど、『アポロンのナイフ』に始まり、
 表題作『菩提樹荘の殺人』まで、
 4作品、火村さんの炯眼は見事です!

 特に『菩提樹荘の殺人』は唸らされましたよ。
 すぱり!と快刀乱麻!

「こッちのもォ、いいよッ!」
「ぐるぐる!」(←訳:青の時代!)

 ミステリでありつつ、
 苦みのきいた青春懐古の色合いも濃い『探偵、青の時代』も
 こころに残る作品です。

 さあ、ミステリ好きさんなら、これは読まなくちゃ!
 有栖川さんのファンの方々は
 この御本を読破せずに年越しは出来ませんよ。
 ミステリマニア以外の活字マニアさんも、
 ぜひ~♪♪

「あとがきもォ、すてきィでス!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:おすすめだよぅ!)




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― KABUTOは語る ―

2013-12-18 21:23:54 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆきにィ、なるかなッ??」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!微妙です!)

 こんにちは、ネーさです。
 雪なんて降るなー!と祈りつつ、
 本日は読書タイムをお休みし、
 マニアでなくとも身を乗り出しちゃうアート情報をお送りいたしますよ。
 こちらを、どうぞ~!

  


             ―― 兜 KABUTO ――


 会場は静岡県三島市の佐野美術館にて、
 会期は2014年1月7日~2月11日(木曜休館)、
 首都圏からはちょっと距離がありますけれど
 『戦国アバンギャルドとその昇華』と副題が付されたこの展覧会、
 楽しそうですね~♪

「ふぁんきィー!」
「ぐるるるがるるー?」(←訳:ていうかヤンキー?)

 そうね、戦国~桃山時代の武将さんって、
 どことなくヤンキーっぽさが感じられます。
 やや仇な美、といいましょうか……

 ↑上の画像の兜と鎧は《黒漆塗五枚胴具足》、
 所用者は、あの伊達正宗さん!
 そして、他にも、

  

「ふァ~…どれもォ、はでッ!」
「がるる!」(←訳:重そう!)

 画像中央の兜は《黒漆塗燕尾形兜》、
 所用者は蒲生氏郷さん!

 その右側は《黒漆塗桃形大水牛脇立兜》、
 所用者は黒田長政さん!

 これを身に着けて戦場で采配を揮う……
 ああ、戦国時代のオシャレって命懸けですね。
 『傾奇(かぶき)者』という言葉が思い浮かびます。

「ぐるるる?」(←訳:これも兜?)

  

 上の画像の、兜というよりマスクは、
 《肉色塗入道頭型兜》。
 江戸時代のものだそうです。

「こッちはァ、かんべえェさんッ!」

  

 シンプルな、お椀に似た形の兜は
 《銀白檀塗合子形兜》、
 所用者は黒田官兵衛さん!

 この展覧会では、
 刀剣の拵(こしらえ)、
 小柄(こづか)、小刀、鐔(つば)等も展示されます。
 また、講演会や、
 甲冑を実際に着用してみるイベント、
 学芸員さんによるギャラリートークも予定されているんですよ。

 
「びじゅつかんのォ、ばしょはァ~」
「がるがるがるるぐるるるるがるぐるがる!」(←訳伊豆箱根鉄道の三島田町駅より徒歩3分!)

 さあ、やる気満々の歴史マニアさんは、ぜひ三島へ!



   では、ここで恒例のオマケ画像~♪
  
  「のッぽでス!」
  「ぐるるる!」(←季節限定!)
  ポテチ好きさんは必食……かな?


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これが無敵の可愛さ!

2013-12-17 21:30:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃわゆいィ~ッ♪♪」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!可愛いよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、本日の読書タイムは、
 きっと皆さま『カワイイ!』と叫びたくなるような一冊を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~

  



 
         ―― 図説 タータン・チェックの歴史 ――



 著者は奥田実紀(おくだ・みき)さん、2013年11月に発行されました。
 んまあ♪ 表紙の画の愛らしさといったら、どうでしょう!
 タータンチェックの衣装を着けた美少女ふたり……
 もう《無敵》って感じだわね。

「たーたんッてェ、いいなァ♪」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:美女度が上昇するよ!)

 御本の表紙になっているのは
 英国テート美術館で
 最も人気の高い作品『オフィーリア』の画家として知られる
 ジョン・エヴァレット・ミレーさん作『2人の子ども』です。

 本文15ページに解説が載っていますが、
 女の子たちが着ている『キルト』というタータンの衣装は、
 この画が描かれた当時、
 男性のものとされていたのだそうよ。

「ふァ? そうなのでスかァ?」
「がーるるぐるるる!」(←訳:ガールズに似合うよ!)

 この御本では、

   タータンの歴史
   タータンの色合いと種類
   タータンを織る
   タータンとファッション

 という四つの章で、
 単なる伝統衣装を超え、
 スコットランドの文化となったタータン・チェックの
 歴史と背景が綴られています。

 古い記録を辿ると、
 1703年には、
 タータンが一種の制服として着用されていたんですって。
 その頃から本格的な普及が始まって、

「たァ~くさんのォ、いろッ!」
「ぐるぐるるがるるる!」(←訳:格子模様もさまざま!)

 発展は続き、
 氏族・貴族・家や地域ごとに異なるタータン、
 肖像画の中に残されている往時のタータン、
 そして現代、ファッションとして
 英国以外の土地へも広まったタータン。

 タータンと聞いて、
 先頃リニューアルされた百貨店・伊勢丹さんの
 タータン・チェックを思い浮かべる御方も多いでしょうが、
 本文80ページに、
 はい、ありました!
 伊勢丹さんの新タータンは――

「これでスねッ!」
「がるるるる・ぐるるる!」(←訳:マクミラン・イセタン!)

 旧柄『マクミラン・アンシェント』から
 新柄『マクミラン・イセタン』へ。

 こういった、企業や組織、個人のグループなどが
 販売促進などのために制作したタータンは
 コーポレート・タータンと呼ばれます。

「ばーばりーにもッ」
「ぐぅるぅるる・がるるるるっるがる!」(←訳:ヴィヴィアン・ウエストウッドにも!)
「らるふ・ろーれんにもッ!」
「がーるる!」(←訳:タータン!)

 タータンの繊細な織り模様まで描き込まれた
 19世紀の肖像画は、
 実に見ごたえがあります♪
 ファッション好き&絵画好きな御方、
 歴史マニアさんにもおすすめの図説本、
 ぜひ一読を!




 
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♪あかい めだまの さそり♪

2013-12-16 21:26:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わはァ! さばくにィ、ゆきッ!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!嘘みたい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 エジプトで122年ぶりに降雪!というニュースを見てビックリ!
 欧州はひどい寒波に襲われているようですね。
 ここ日本もたいそう冷え込んでいますが、
 さあ、読書タイムでホッと温まりましょう♪
 本日は、こちらの写真集を、どうぞ~!

  



 
           ―― イーハトーブ・ガーデン ――



 文・写真は赤田秀子(あかだ・ひでこ)さん、2013年9月に発行されました。
 『――宮沢賢治が愛した樹木や草花』と副題が付されています。

 冬の訪れとともに、
 いよいよ天高く輝きわたり
 私たちの目を惹きつけるのは、やはり、オリオン座でしょうか。

 そして、オリオンといえば、
 宮沢賢治さんの
 『星めぐりの歌』!

「ふァいッ、テディちゃ、うたえまスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:ボクも歌えるよ!)

 賢治さんが作詞作曲した『星めぐりの歌』には
 さそり、わし、子いぬ、へび……と
 オリオン以外にも
 星座の名前が歌われていますし、
 そもそも、
 賢治さんの作品には
 天象・気象の用語が頻々と書き込まれたり、
 或いは気象状況――風や雪そのものが
 小説の主題になっている場合もありますね。
 主題ではなく主役、といってもいいかもしれないわ。

「どッどどどどゥ!」
「がるるぐる~!」(←訳:大風が吹く~!)

 星の世界をめぐり、
 雨風の狭間を駆け抜ける合間に、
 賢治さんは“地上の星”にも
 しっかりと目を留めていました。

 この御本では、

 第一章が《早春から春へ》
 第二章は《初夏》
 第三章は《真夏》
 第四章では《秋へ》

 と、四つの章ごとに
 賢治さんの作品に登場する樹木・草花が、
 詩歌・童話や小説の一節、
 また美しい写真も併せて掲載されています。

「さいみつゥしゃしんッ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:お花ににじり寄り!)

 御本の表紙になっているのは
 早春のヤナギ、です。

 《早春から春へ》では、他に、カタクリ、サクラ、ゲンゲ(蓮華草)……

 《初夏》では、ホタルカズラ、チーゼル(ラシャカキグサ)、オニグルミ(鬼胡桃)……

 《真夏》では、ハス、スイレン、ミヤマウイキョウ、ゲンノショウコ(現の証拠)……

 《秋へ》では、ツリガネニンジン、ヌスビトハギ(盗人萩)、リンドウ……

「うんうんッ、どのおはなもォ、でてくるでス!」
「がるがるるぐるる!」(←訳:賢治さんの作品に!)

 瑞々しい草花たちの写真に見入った後は、
 巻末のあとがきもお読みくださいね。
 著者・赤田さんの抱く樹草花への、
 そして宮沢賢治さんへの敬愛が伝わってくる素晴らしい文章です!

「みどりのォ、のやまはッ」
「ぐるるるる!」(←訳:われらの宝!)

 すべての活字マニアさんにおすすめしたいこの御本、
 書店さんの写真集やアート本コーナーで探してみてくださいな♪



 
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23の、ヒネくれっぷり♪

2013-12-15 21:34:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむむッ、ないィでス!」
「がるる!ぐるるがるがる!」(←訳:虎です!ないと困りそう!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、無いと困っちゃうものとは、カレンダー!
 しまったわ……2014年のスケジュール帳は準備したんですけど、
 カレンダーは忘れてました……。
 明日あたり探しに行くぞ~と決意しつつ、
 その前に読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



           ―― ジャック・リッチーのあの手この手 ――



 著者はジャック・リッチーさん、2013年11月に発行されました。
 日本で独自に編まれたこの短編集には
 『JACK RITCHiE'S WONDERLAND』と英語題名が付されています。
 著者のジャック・リッチーさんとは……
 うっふっふっふっふ~♪

「わひゃッ? ぶきみィなァ、わらいィ!」
「ぐっるるるるぐるるっ?」(←訳:どっどうしたですかっ?)

 ジャック・リッチーさん(1922~1983)は
 米国ミルウォーキー州生まれのミステリ作家さんです。
 日本では、
 『クライムマシン』や
 《カーデュラ探偵社》シリーズなどが
 翻訳紹介されている著者・リッチーさんの
 持ち味、っていうのはね……

 ユーモア♪です。

「あはァ! へんてこォ!」
「がるぐるるる!」(←訳:ヒネくれてる!)

 一筋縄どころか、二筋にも三筋にもヒネくれまくってる、
 読み手をニヤ~リ♪とさせる話の運び、
 そしてオチ!

 この御本には、
 リッチーさんのにやり♪パワーが炸裂する短編23作品が
 収録されています。

 その中から、
 とりわけリッチーさんらしい作品の粗筋を
 ちょこっとだけ御紹介いたしますと……

 『下ですか?(Going Down?)』は
 或る飛び降り志願者と、
 彼を引き留めようとする刑事さんのものがたり。

「あわわわわッ、とびおりィ??」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:ダメだようぅ!)

 高いビルの窓の縁、
 今にも飛び降りそうな男に
 刑事さんは説得を試みます。

   あんたの抱えてる悩みなんて大したもんじゃないんだよ、
   いいかい、
   俺の方があんたよりよっぽど
   深刻な悩みを抱えてるんだ――

 緊迫する現場で、
 ふたりのボヤキ戦はエスカレートしてゆきます。
 そうして衆人環視のもと、
 迎えた結果は……。

「ひねくれまくッてるゥ!」
「がるるるるぐるるるるがる!」(←訳:無さそうで有りそうな結末!)

 『子どものお手柄(By Child Undone)』は
 連続する凶悪事件を追う刑事さんたちの奮闘譚。

   被害者たちには共通点があるはずなのに、
   調査に調査を重ねても
   全くもってわからない……?
   事件解決のヒントとなったのは、
   実に意外な――

「ぷふふッ♪ これもォ~」
「へんてこッ!」

 ユーモアと、ヒネくれと、
 見事な“結末”と、
 なんともいえぬ読後感!

 ミステリ好きさんだけに独占させておいてはもったいない、
 楽し~い一冊です。
 『モンティ・パイソン』や『サタデーナイト・ライブ』ファンの御方にも
 おすすめですよ♪
 ぜひ!



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独創挿絵、見参!

2013-12-14 21:46:37 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 にくきゅうもォ、こごえるゥ~さむさッ!」
「がるる!ぐるるがるるぐる!」(←訳:虎です!暖冬が恋しいです!)

 こんにちは、ネーさです。
 寒風に震え上がっちゃう週末は、
 読書を休んで熱血!なアート情報をお届けしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



       
           ―― 伊藤彦造(いとう・ひこぞう)という男 ――



 東京文京区弥生の弥生美術館にて、
 会期は2014年1月3日~3月30日(月曜休館、ただし1/13は開館し翌1/14は休館)。
 
 伊藤彦造さん(1904~2004)の
 生誕110周年を記念して開催されるこの展覧会は、
 とにかくもう……

「ちょうゥこせいはッ!」
「ぐるぐうるがるる!」(←訳:他に類を見ない!)

 ええ、そんな形容詞がぴったりの、
 特別な回顧展になりそうです。

 江戸初期の剣豪・伊藤一刀斎さんの末裔だという彦造さんは
 挿絵画家として知られる御方ですが、
 敢えて自ら《悪夢》めいた描法に徹し、
 白と黒のペン画に全霊を捧げた“絵師”さんです。

「すごォ~いッはくりょくゥ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:見てると怖くなる!)

 20世紀日本の挿絵美術が好きな御方におすすめですよ。
 彦造さんの画の凄味、記憶に刻んで下さいな!

 
 そして一方、
 弥生美術館の姉妹館・竹久夢二美術館では……

  


           ―― 夢二の子ども絵とすごろく展 ――


 が開催されます。
 期間は2014年1月3日~3月30日(月曜休館、ただし1/13日は開館し翌1/14が休館)、
 『大正~昭和初期の小さなワンダーランド』と副題が付されたこちらは
 新春らしい企画展ですね♪♪

「わはァ~♪ すごろくゥ~♪」
「ぐるるるる~!」(←訳:楽しそうだ~!)

  

 弥生美術館・竹久夢二美術館があるのは、
 東京大学弥生門のすぐ近くです。
 お散歩気分で、お出掛けを♪


  ではここで、本日のオマケ画像!
  
  ファンキーモンキーベイビーズのファンさんなら御存知の、
  八王子市内を流れる浅川(あさかわ)から、
  夕刻の高尾山方面をパチリしてみました。
  う~ん、今ならダイヤモンド富士が撮れる!というウワサは……
  「ないィでス!むりィでス!」
  「がるぐる!」(←訳:全然ムリ!)
  無理かぁ~…でもいつかは拝見したいですね、ダイヤモンド富士♪


  皆さま、風邪など引かずに、佳き休日を。


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埋もれた《時代》の裏側へ。

2013-12-13 21:37:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆうぞらにィ、きんせいッ、きれいでスゥ♪」
「がるる!ぐぅーるるがるるる!」(←訳:虎です!ヴィーナスだもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 初冬の夕空に眩い金星の光……
 本日の読書タイムは“金”つながり!ってワケでもないんですが、
 かつての新興国ニッポンの“お金”の流れを追いかける、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
              ―― 明治富豪史 ――



 著者は横山源之助(よこやま・げんのすけ)さん、
 原著は1910年に、画像の文庫版は2013年10月に発行されました。

 1910年の御本、というと、漢字は旧字体ですし、
 カナの使い方などもずいぶん違っているもの、ですが、
 こちらの文庫版では、旧字は読みやすい新字・新カナに改められ、
 難読字にはルビが付されています。

「うむむゥ?? これはッ、またァ~…」
「ぐるーるっるがるる~…」(←訳:ユニークっていうか~…)

 著者の横山源之助さん(1871~1915)さんは
 明治期に活躍したジャーナリストさんです。

 
 ジャーナリストさん、といっても
 横山さん、大新聞の折り目正しい記者さん、とはちょっと違うようで、
 現代では、そうね、
 スポーツ新聞のスクープ記者さんや、
 或いは週刊誌の記者さんのような、
 アグレッシヴなルポライターさん、と形容すべきでしょうか。

「せんにゅうゥれぽーとッ!」
「がるがるっ!」(←訳:実情調査っ!)

 この御本で記者・横山さんが報ずるのは、
 明治期の《富豪》たちの実像です。

 大変動の時代=明治期には、
 どのような《富豪》たちがいたのか?

 彼らはどうやって成り上がっていったのか?

 富を得た手段、
 お金持ち同士のつながり、連携、
 そしてまた彼らの栄枯盛衰……

「ゆうめいなァ、おかねもちもォ、いればァ~」
「ぐるるがるるぐるがるぐる!」(←訳:聞いたこともない人もいる!)

 御本巻末の解説で
 色川大吉さんが評しておられるように、
 著者・横山さんの文章は少々読みにくく、
 文体も古めかしくて……と
 クセがあります。

 けれど、そのクセを補って余りある筆の力――熱気が、
 ここにはあります。

 豪商、維新の英雄、
 もとは大名であった華族たち、
 経済力で階級を超えてゆく財閥の創設者たち、
 海の彼方で成功をつかもうとする冒険者……

 現代では在り得ないような、《富豪》の実像。

「きょうかしょにはッ」
「がっるるる!」(←訳:載ってない!)

 正確無比な第一級資料、とは言えないかもしれない御本。
 けれど、歴史好きさんには
 ぜひ一読していただきたい一冊です。

 そして、
 全編を通して最も《富豪》らしいのは、
 やはり、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎さんであったように思います。
 大河ドラマ『龍馬伝』で
 香川照之さんが怪演した岩崎弥太郎像に惚れちゃった御方は、
 この御本の中の青年期の弥太郎さんを
 お読み逃しなく!

「じだいのォ、あぶないィうらがわッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:覗いてみてね!)
  


 
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美味し~い“語り”!

2013-12-12 21:33:17 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 さあっ、いきなりですが、クイズですよ!
 テディちゃ、虎くん、もしも、

  ①新鮮なタマゴ

  ②ほかほかの炊き立てごはん

 があったら、あなたはどうしますか~?

「こッ、こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 えッ? えェとォ、たたッ、たまごォ??」
「がるる!ぐっるるるがるるっ?」(←訳:虎です!ごっごはんですかっ?)

 その答えは、はいっ、こちらの御本で、どうぞ~!

  



 
             ―― ヒカルの卵 ――



 著者は森沢明夫さん、2013年10月に発行されました。
 なんとも可愛らしい表紙の装画は加藤美紀さん、
 装丁を担当なさったのは白谷敏夫さん(ノマド)です。

「ネーさッ、こたえェはッ?」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:答えは何ですかっ?)

 ええ、おほん、クイズの答えは……せーの!


    卵かけご飯~!


「おおおッ! たまごかけェごはんッ!!」
「がるぐるる~!」(←訳:そう来たか~!)
「ちかごろォ、はやりィのッ」
「ぐるる!」(←訳:TKG!)

 鶏舎から届けられたばかり、
 新鮮さ保証付き!な卵と、
 つやつや、もちもちの炊き立てごはん。
 これに、お醤油さえあれば、
 もう出来ちゃいますね、
 《最高の卵かけご飯》が♪

「できまスゥ!」
「がるるる!」(←訳:出来るよ!)

 山の奥のそのまた奥、
 電車は通ってなくて、市街地からも遠くて、
 “限界集落”などと呼ばれてしまう小さな過疎の村――蛍原(ほたるはら)集落。

 蛍原で養鶏場を営む村田二郎(むらた・じろう)さんのアタマに、
 そのアイディアは宿りました。

 
  俺の鶏舎の卵と、
  友人の大吉(だいきち)と俺が作ってる米で、
  卵かけご飯の専門店を出そう!

「うききィ♪ ゆけゆけェ!」
「ぐっるぅるぐっるぅる!」(←訳:やっちゃえやっちゃえ!)

 ムーミン顔のため、ムーさんと仇名される村田さん。
 ムーさんの幼なじみさんたち、
 集落の住人たち、
 都会から引っ越してきた若い陶芸家さん、
 元すし職人さん、
 そして鶏たち。

 皆の力が結集すれば、
 卵かけご飯のお店は実現&成功するのでしょうか……

 本気で本気の山の奥、
 集落でも最奥の、
 どうにか車で近くまで辿り着いても、
 そこから歩いて、
 ぐらぐら揺れる吊り橋を渡って、
 ようやっとお店に到着、という
 ハンパない僻地、なのに?

「それはァ、ふたをォあけてみないィとォ!」
「がるるるるる!」(←訳:分からないよ!)

 かつてない卵かけご飯専門店『ヒカルの卵』。
 その船出は? 
 航路は?
 首尾は?

 著者・森沢さんの心意気が光る
 卵と物語の美味しいマリアージュ、
 全活字マニアさんに、おすすめです!

「あとがきをォ、よみおえたらァ、たまごかけごはんッ♪」
「ぐるるる!」(←訳:食べてね!)





 
 


 
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