喫茶 輪

コーヒーカップの耳

中川キヨさん

2011-10-11 19:37:36 | 本・雑誌

昨日、宮崎修二朗先生からお借りしてきた本『追慕 富田砕花』を読んでいるが、のっけから心を打った。

砕花さんのお世話を43年間された女性の文章である。

この本に寄稿している人は、当時の兵庫県の錚々たる文化人、58人である。キヨさんを含めて59人。

足立巻一、海尻巌、貝原六一、杉山平一、宮崎修二朗、杉本苑子、山本武雄、岡部伊都子、浅井弥七郎、中川一政、白川渥、安水稔和…

坂井時忠知事の名前に違和感を覚えるほどの優れた文人、芸術家たちである。

その巻頭に、お手伝いさんのキヨさんの文章がある。

この編集は、宮崎修二朗氏か有井基氏のどちらかであろう。

お読みください。

Img290 ←画面をクリック。

Img291

決して達者な文章ではありませんが、惻々たる心情が伝わって来ます。

必ずしも名文だけが人の心を打つとは限らないのですね。

この本の表紙裏にこのような切り抜きが貼りつけられています。

Img288

有井基さんが書かれたものらしい。

この中の「当初心配されたような”私はこれだけ先生と親しかった”という便乗自慢型は、さすがに少ない。」が面白いです。ないとは言っておられない。わたし、読んで、あらホントだ、というのがあります。まことに文章を書くのは怖い。いつ誰が、どのように読むかわからないのだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

砕花翁、生原稿。

2011-10-11 08:32:28 | アート・文化

 「輪」に今、飾ってます。


原稿というよりもこれは草稿ですね。より貴重では?

 これの貴重さが解る人も、一部の研究者を除けば今は少なくなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富田砕花翁。

2011-10-11 08:30:02 | 宮崎修二朗翁

 昨日芦屋の宮崎修二朗翁を訪ねたが、帰りに一冊の本をお借りした。


 その表紙裏に貼りつけてある切り抜きがいい。


 宮翁さん(宮崎修二朗氏)によると、「これは有井君が書いたもの」とのこと。有井さんは、まだまだ活躍してほしかった、神戸新聞のトップ記者だったが、数年前に亡くなられた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする