朝、奥から店にチラッと顔を出した家内、丁度カウンター席に座っておられたO田さんに「お元気でね」と言って顔を引っ込めようとした。
するとO田さん「えっ?」と怪訝な顔。
そこでわたし、
「荷物まとめて、もう田舎へ帰る、言うてますねん。長らくお世話になりました」
しかも家内、今日はちょっとだけ小奇麗な服装だった。
O田さん、ますます不審の面持ち。
わたし、「またお会いできるかどうか分かりませんけど、その時までお元気で、ゆうてますねん」
家内、あわてて、「いや、急に寒くなったからね」と。
実は、家内、田舎へではなく、kohの幼稚園の音楽会で、satoのお守に大阪へ電車で行くのだ。それで、店に出てお愛想できないので、昨年秋脳梗塞を患われたO田さんを気づかっての「お元気でね」だった。
しかし紛らわしい言葉だ。