連合出版からダイレクトメールが。
「妖用海町」となっている。
思うに「用海町」を打ちこむ時に「ようかい」としたのだろう。すると「妖怪」と出る。やり直す時「妖」が残ってしまったというわけ。
さて「用海」だが、正確には「ようがい」と読む。
普通は「ようかい」としか読めない。
しかし語源を遡ると「要害」に行きつく。この説明は略すが、それが時を経るに従って「用害になり、「用海」になったのだ。
うちの息子は、ある時「怪物くん」とニックネームを頂いていた。これも「用海」から「ようかい」を連想されて「妖怪君」から「怪物くん」になったものだろう。
さて、封筒に入っていたパンフレット。
8年前に「KOBECCO」に「アルル」というタイトルで2回にわたって書いたものがある。
わたしが入手した足立先生の書のことである。
不思議な運命でわたしの所にあるのだが、その探索のことを書いた。
それを読んで下さった杉山平一先生がことのほかお誉め下さって「大げさかもしれませんが、森鴎外の『渋江抽斎』を思い起こしました」とのお便りを頂いた。
わたし、恥ずかしながらその評伝小説は読んではいなかった。
それで一度読もうと思いながら果たせていなかった。
やっとこのほど、読みかけた。
しかし、難しい。出てくる言葉が難しい。
たしかに鴎外の探索の過程は凄いものがある。それはわかる。
わたしの「アルル」なんて物の数ではない。当然とはいえ比べものにはならない。
しかししかし、読み続けるのには難儀する。
とてもわたしの教養では難解で楽しく読み進むなんてことは出来ない。
もう先を読むのは諦めようかと思う。