喫茶 輪

コーヒーカップの耳

西宮砲台の昔話

2015-11-18 18:15:49 | 西宮のこと
オープン当初からのお客さん、松本さん90歳の話。
「喫茶・輪」をオープンしたのは昭和62年でしたのでもう28年になります。
だからこの松本さん、あの頃62歳だったということなんですね。

しかしお元気です。
元気の源は、お色気でしょうか。今もちょっとエッチなお話をなさいます。
その人が今日は、子どものころに当時の大人から聞いた話。
西宮の砲台は昔、南向けの窓から一本だけ本物の砲が出ていたと。そしてほかの窓全部からは丸太やったと。沖の船から双眼鏡で見たら、丸分かりやったと。
丸太でカムフラージュしたという話はわたしも聞いたことがありますが、一本は本物だったというのは初めて聞きました。
これも一つの伝承でしょう。
しかし、念のためつけ加えておきますが、西宮砲台はそんなにバカにしたものではなかったということです。
勝海舟がちゃんと計画して作ったものだったのです。決してまがい物ではありませんでした。
その証拠に、20年前のあの大震災でも石組みが壊れなかったのです。これはスゴイことです。
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「六甲」11月号

2015-11-18 16:33:07 | 文学
毎月お贈り頂いている短歌誌「六甲」です。

戦前からの伝統をつなぐ短歌誌です。第81巻とありますから、81年目ということでしょうか?
若き足立巻一先生もこの誌に、のちの『やちまた』につながるものを連載されていたことがあったのでした。

お贈り下さった田岡弘子さんの作品が好きです。
←二段クリックで。
いずれも軽やかな作品。
しかしこのような作品は長年の修錬があればこそではないでしょうか。
次の一首。わたし特に好きです。
「一打よく飛んだボールを二打三打そこのホールになかなか入らぬ」
このとぼけた味はどうでしょうか!
凄腕の絵師がへたうまに描いた絵のような趣がありはしないでしょうか。
端正な佇まいの歌が並ぶ中でこのような作品に出会うとホッとしますね。

この誌には、坂野訓子さんが「『兵庫讃歌』が生まれるまで」を連載しておられて、これは地味ですが貴重な記録。
そして、詩人、鈴木漠さんが「連句茶話」を連載。
ここに載せておられるのが初出で、のちに「おたくさ」などに転載されています。聞くところによると、この連載、近々終るとのことですが…。
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