長く記憶の底に沈んでいたものが猛然と浮かび上がってきた。
昨日ノアさんから送られてきた「海鳴り」32を読んでいてのこと。
大井浩一という人の「大阪 寝屋川」という読み物のこの部分。
《と、ここまで書いてからにわかに思い出したのだが、母や伯母(母の妹)らに連れられて、ごく幼い私と妹が「枚方パーク」に行った時の写真を見た覚えがある。》
別にどうという場面ではない。
しかしわたしは突然思い出した。
あの写真!もう長く見ない。何十年も。確かにあったはず。
一番下の弟を除く(まだ生まれてなかった)一家4人の幸せそうな写真。
父と実の母と弟の和夫とわたしが写った写真。
枚方パークの芝生か何かの上で、4人並んで写っている写真。
まだ、家庭が壊れていなかった時の写真。
そのような、平和な時があったことを証明する、たった一枚だけの写真。
あれはいつ無くなったのだろう。
きっと、父が再婚するときに処分したのだろう。
もう60年以上も前に無くなっていたということだ。
それをすっかりと忘れていて、今、このなんでもない他人の文章を読んでいて猛然と思い出した。
わたしの頭の中の不思議。
昨日ノアさんから送られてきた「海鳴り」32を読んでいてのこと。
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大井浩一という人の「大阪 寝屋川」という読み物のこの部分。
《と、ここまで書いてからにわかに思い出したのだが、母や伯母(母の妹)らに連れられて、ごく幼い私と妹が「枚方パーク」に行った時の写真を見た覚えがある。》
別にどうという場面ではない。
しかしわたしは突然思い出した。
あの写真!もう長く見ない。何十年も。確かにあったはず。
一番下の弟を除く(まだ生まれてなかった)一家4人の幸せそうな写真。
父と実の母と弟の和夫とわたしが写った写真。
枚方パークの芝生か何かの上で、4人並んで写っている写真。
まだ、家庭が壊れていなかった時の写真。
そのような、平和な時があったことを証明する、たった一枚だけの写真。
あれはいつ無くなったのだろう。
きっと、父が再婚するときに処分したのだろう。
もう60年以上も前に無くなっていたということだ。
それをすっかりと忘れていて、今、このなんでもない他人の文章を読んでいて猛然と思い出した。
わたしの頭の中の不思議。