『こどもの詩と絵』第40集(兵庫県教職員組合)を読みました。
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カラー印刷のも含め、絵は204点、そして詩作品が118篇。
兵庫県でこれだけの子どもの作品を載せている本は他にはないのでしょうね。立派なものです。
カラーの絵はどれもみな素晴らしいのですが、パッと目に留まったこの作品。
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上の絵「大きいはしご車」は淡路市立多賀小学校4年生の岡沙里さんの作品。迫力あっていいですねえ。
もう一点、絵です。
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「キレイな石とかがやく一円電車」(朝来市立山口小学校六年・今村莉央)。
山口小学校はわたしの父親の母校です。しかもこの子の名前が「今村」。
親戚かもしれませんね。「一円電車」は、明延鉱山のもの。わたしも昔行ったことがあります。
さて詩作品です。
←クリック
左上の「はれの日」(宝塚市立末成小学校一年 大塚凱斗)が面白いです。「せんせいにきいてみよう」、いかにも一年生です。
次は「おねがいします」(播磨高原広域事務組合立播磨高原東小学校一年 上杉千尋)です。
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驚いたのは、この校名の長さ。こんな学校があるんですねえ。
そして作品。「むりならいいです」が抜群。この一行でこの詩に一気に力がみなぎりました。
これも同じ学校。
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「くり」(池田晴瑛)。
二年生でよくこの会話調の文が作れましたね。先が楽しみ。
三年生になるとちょっと趣が違ってきます。
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「テレビ」(宝塚市立末成小学校三年・増永美月華)。
大人への批判精神が生まれています。
次も三年生。この年頃は面白いですね。
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「先生おねがい」(たつの市立上岡小学校三年・西田爽紗)。
「もう少し あの子のとなりの席に いさせて」に感動。
四年生。しっかりしてきます。洲本市立洲本第三小学校四年・若宮羽太君の作品「生きる意味ってなんだろう そう考えながら」。
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「生きる意味ってなんだろう」なんて、哲学的ですね。それを真面目に考えている。きっと頭のいい子なんでしょう。
最後の「ダンゴムシ ダン 今日も生きる」というのはなんなんでしょうか?遊び心?
やはり四年生の「ねえねえ そこのきみ」(竜野市立揖西東小学校 牛谷唯愛)。
←クリック
この最後まで書ききる持続力が素晴らしい。しかもユーモアを含ませている。末恐ろしい子だ。
「私のおおばあちゃん」((四年・森崎菜々実)です。
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ごく素直な詩です。
ところが学校名を見てちょっとびっくり。
「豊岡市立小野小学校」とあります。
この学校、うちの家内の母校です。
豊岡市とありますが、元出石町です。平成の大合併で豊岡市になってしまいました。
色々と言いたいことはありますが、ここではちょっとね…。
五年生はちょっと残念。で、六年生の作品。宝塚市立末成小学校・「ぜったいに忘れられへん」(杉村さやか)、「今しか聞かせてもらえない証言を聞いて」(堤創大)。
絵「原爆ドームをかく私」(神美町立小代小学校六年・滝川こなみ)。
←クリック
絵も含めて「原爆」がモチーフになってます。
修学旅行でのことでしょうか。いい勉強をしたのですね。それをきっちりと作品にしたということは、自分に力がついたということでもあり…。
これもいいですねえ。
同じく六年生の「墓石調査について」(宝塚市立末成小学校六年・米田悠人)。
←クリック
この口語体がいいですねえ。ちょっと硬い話だが、文章が柔らかく感じます。読む人に抵抗感を与えません。
これは大人も真似をした方がいいかも。
紹介したい作品は他にもいっぱいありますが、これぐらいで。
最後に選者の一人、渡辺信雄さん(詩人・兵庫県現代詩協会理事)の選評から一言。
《時代が変わって、社会やシステムが変化しても、子どもたちの生活や自然体験をもとにした素直な表現におとなは胸をうたれ、おとなが失った美しい世界や子どもの才能を再発見します。子どもたちの思いの詰まった子の本は、共に生きる者への贈り物です。》
いい本、読ませていただきました。
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カラー印刷のも含め、絵は204点、そして詩作品が118篇。
兵庫県でこれだけの子どもの作品を載せている本は他にはないのでしょうね。立派なものです。
カラーの絵はどれもみな素晴らしいのですが、パッと目に留まったこの作品。
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上の絵「大きいはしご車」は淡路市立多賀小学校4年生の岡沙里さんの作品。迫力あっていいですねえ。
もう一点、絵です。
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「キレイな石とかがやく一円電車」(朝来市立山口小学校六年・今村莉央)。
山口小学校はわたしの父親の母校です。しかもこの子の名前が「今村」。
親戚かもしれませんね。「一円電車」は、明延鉱山のもの。わたしも昔行ったことがあります。
さて詩作品です。
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左上の「はれの日」(宝塚市立末成小学校一年 大塚凱斗)が面白いです。「せんせいにきいてみよう」、いかにも一年生です。
次は「おねがいします」(播磨高原広域事務組合立播磨高原東小学校一年 上杉千尋)です。
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驚いたのは、この校名の長さ。こんな学校があるんですねえ。
そして作品。「むりならいいです」が抜群。この一行でこの詩に一気に力がみなぎりました。
これも同じ学校。
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「くり」(池田晴瑛)。
二年生でよくこの会話調の文が作れましたね。先が楽しみ。
三年生になるとちょっと趣が違ってきます。
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「テレビ」(宝塚市立末成小学校三年・増永美月華)。
大人への批判精神が生まれています。
次も三年生。この年頃は面白いですね。
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「先生おねがい」(たつの市立上岡小学校三年・西田爽紗)。
「もう少し あの子のとなりの席に いさせて」に感動。
四年生。しっかりしてきます。洲本市立洲本第三小学校四年・若宮羽太君の作品「生きる意味ってなんだろう そう考えながら」。
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「生きる意味ってなんだろう」なんて、哲学的ですね。それを真面目に考えている。きっと頭のいい子なんでしょう。
最後の「ダンゴムシ ダン 今日も生きる」というのはなんなんでしょうか?遊び心?
やはり四年生の「ねえねえ そこのきみ」(竜野市立揖西東小学校 牛谷唯愛)。
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この最後まで書ききる持続力が素晴らしい。しかもユーモアを含ませている。末恐ろしい子だ。
「私のおおばあちゃん」((四年・森崎菜々実)です。
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ごく素直な詩です。
ところが学校名を見てちょっとびっくり。
「豊岡市立小野小学校」とあります。
この学校、うちの家内の母校です。
豊岡市とありますが、元出石町です。平成の大合併で豊岡市になってしまいました。
色々と言いたいことはありますが、ここではちょっとね…。
五年生はちょっと残念。で、六年生の作品。宝塚市立末成小学校・「ぜったいに忘れられへん」(杉村さやか)、「今しか聞かせてもらえない証言を聞いて」(堤創大)。
絵「原爆ドームをかく私」(神美町立小代小学校六年・滝川こなみ)。
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絵も含めて「原爆」がモチーフになってます。
修学旅行でのことでしょうか。いい勉強をしたのですね。それをきっちりと作品にしたということは、自分に力がついたということでもあり…。
これもいいですねえ。
同じく六年生の「墓石調査について」(宝塚市立末成小学校六年・米田悠人)。
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この口語体がいいですねえ。ちょっと硬い話だが、文章が柔らかく感じます。読む人に抵抗感を与えません。
これは大人も真似をした方がいいかも。
紹介したい作品は他にもいっぱいありますが、これぐらいで。
最後に選者の一人、渡辺信雄さん(詩人・兵庫県現代詩協会理事)の選評から一言。
《時代が変わって、社会やシステムが変化しても、子どもたちの生活や自然体験をもとにした素直な表現におとなは胸をうたれ、おとなが失った美しい世界や子どもの才能を再発見します。子どもたちの思いの詰まった子の本は、共に生きる者への贈り物です。》
いい本、読ませていただきました。