喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『新型コロナとワクチン』

2021-01-07 15:57:03 | 新型コロナウイルス
知人のドクターに勧められた本。
 ←クリック。

『新型コロナとワクチン・知らないと不都合な真実』(山中浩之・峰宗太郎共著・日本経済新聞出版本部)。
裏表紙の惹句には、《ワイドショーやネットには理解不足や誤解に基づく様々な新型コロナの情報があふれている。》とある。
読むのが楽しみ、というより、読んでおくべき、といった感じ。

追記
 
 読み始めたが、こんなことが書いてある。峰宗太郎氏による話。
《こういう流行する感染症に関しては、やはり数理モデリングとか感染症疫学の知識が極めて大事です。(略)まあ、おそらく、テレビに出ている人で専門の人はいません。(略)なので、「この流行はいつまでに終息(収束)するか」という予測とか、長期的、中期的展望を述べる人は全部、根拠の薄弱な発言をしていると思っています。端的に言えばうそつきです。あっ、訂正します。尾身先生だけは述べる資格があると私は思っていますけど、その尾身先生でさえも、そこは丁寧に回避して触れられていません。あとは北海道大学から京都大学に移られた西浦先生はこの疫学モデリング分野の第一人者なので、西浦先生が述べているモデリングとか短期的な予測はかなり精度が高いと思います。》

この西浦先生のモデリングを政府は非公開にしたんじゃなかったかな?表に出ちゃったけど。
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33年間ありがとうございました。

2021-01-07 10:09:19 | 喫茶・輪


「喫茶・輪」がオープンしたのは1987年12月6日。33年前。
その時の挨拶状。

拝啓 秋冷の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
 さて この度 当地にてお食事と喫茶の店「輪」(わ)を開店させて頂くこととなり
ました。何分にも素人でございますので ご指導とご助言を頂きながら 明るい雰囲気の
店づくりに努めてまいりたいと思っております。
 是非一度ご来店下さいますよう お待ち申し上げております。
 時節柄くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
    開店予定日 十二月六日(日)
    営業時間 午前八時〜午後七時

その時に作った詩。

  「輪」

  輪をつくろうか
  小さな美しい輪ができたら  
  もっともっと輪をつくろうか
  たくさんの小さな美しい輪ができたら
  その輪を連ねて
  大きな輪をつくろうか
  美しい大きな輪ができたら
  それをまた連ねて
  もっともっと大きな輪をつくろうか。


そして2011年8月発行の『喫茶・輪』の巻末詩。

  「喫茶・輪」

  深夜
  厨房の排水口から
  かすかな音が聞こえてくる
  リ、リ、リ、リ、リ
  細い糸をつなぐように
  リ、リ、リ、リ、リ、リ、リ

  長くやってきたものだ
  元気な声が飛び交った
  このカウンターも
  気づけば傷だらけだ
  あの人たちは
  どこへ行ってしまったのだろうか

  そこはもう
  一人二人のお客様が
  所在なげに ひと時を過ごし
  「ごちそうさま」
  の一声残して出て行かれる
  その後ろ姿に
  ああ二十四年
  と思う

  「今日で退職します」
  「会社を変わります」
  さらに 病を得て
  鹿塩さん、村上さん、税所さん、高山さん、田淵さん、空さん、木富さん、上田さ
  ん、前田さん…
  一人、また一人と旅立ってゆかれ
  数えれば 両の手の指にも余る

  あのころは
  去る人があっても
  代わりに新しい常連さんが
  次々とついたものだが
  わたしたちも老いて
  …
  喫茶店には
  そこのマスター ママに合う客がつくというが
  わたしたちに合う人はもう
  わたしの髪の毛のように
  気づけば少なくなっていたのだ

  明日の準備をする厨房に
  リ、リ、リ、リ、リ、リ、リ
  遠くから
  秋の虫の声が聞こえる。


一旦廃業宣言をして、この詩を作ったのが約10年前。
そのあとも「もうちょっとやってえな」の声に押されて、営業形態を変えながらやってきましたが、もう退きどきでしょう。
昨年2020年12月31日をもって「喫茶・輪」は廃業することにいたしました。
33年間、ありがとうございました。
ただし、店としての営業は終りますが、何らかの形でこのスペースは残そうと思っております。
コロナが収束すれば、「輪の会」とでも称して、気の合うものが出会っておしゃべりするような場として。どなたでも入ってきやすいように経費としての会費は頂戴することにして。
また小さなイベント(朗読会など)も開けたらいいなと。
そんなことを今は考えております。

33年間の喫茶輪はこんな素晴らしい本を生んでくれました。『完本コーヒーカップの耳』
コメント (2)
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