喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『半月 すおうおおしま』10+3号

2023-09-07 11:26:07 | 文学
山口県の瀬戸みゆうさんからお贈りいただきました個人誌『半月 すおうおおしま』10+3号です。



44ページの中に短編小説が4編。
瀬戸さんの著書は以前に『周防大島の青い海』(編集工房ノア刊)という小説集を読ませていただいたことがあり、感動を受けたのでした。
だからその実力のほどは知っております。

昨日須磨へ行くのに電車の中で読もうと携えて行きました。
車中往復一時間ほどですので、全部は読めませんでしたが、もう少しで乗り越しそうになりました。
帰ってから残りを読ませていただきました。
面白かったです。期待通りでした。

最初の「金恵淑さんのJスルーカード」のラスト二行《金さんからもらったJスルーカードは誰○○○○○ことがない。今も○○○○○してある。》
次の「鷲田先生の白いスーツ」のラスト一行。《何も知らない人は○○○だ。》
三作目「刺す」のラスト三行。《わたしたちは電話を切った。すでに真夜中の三時を回っていた。律子は今夜もきっと頭の中で彼を○○○のだ。今夜こそ、きっちりと○○○○。》
○○の部分はご想像ください。
みなそれぞれに趣の違ったスリルを味わわせていただきました。
そして最後の「片上の上の山のこと」は最も長い作品。
作者が今住んでおられる周防大島の中の小さな範囲の、昔からの風習因習などが、幼友達の口を通して事細かに語られる。
部外者には少し冗長な場面もありますが、この地の歴史の記録として貴重なものになる作品だと思いました。

瀬戸さん、貴重な一冊有難うございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やめてください!」

2023-09-07 08:10:29 | 日記
昨日の事。
須磨のギャラリー喫茶「あいうゑむ」さんでのこと。
帰りにコーヒー代を払って、ふと目に入ったのが。



壁面にはいろんな額が飾ってありますが、その中に、これ!

実はこれ、わたしがオーナーの詩人福永祥子さんにお送りした一筆箋なのです。
わたしはコーヒーを点てたフィルターを捨てずに洗って伸ばして乾かして一筆箋に使っているのです。
「オシャレです」と喜んでもらっているのですが、これはちょっと困ります。
こんな風に使っているのは自分の悪筆をごまかすためでもありますので、こんな人目に立つところに飾られては思わず目を閉じたくなります。
で、「これは止めて下さい。外してください!」とお願いしたのですが、
「これはわたしが頂いたもの。そしてここはわたしの場所です」ときっぱりと拒否されてしまいました。
みなさん、この店には行かないでください。
でも地図は入れておきます。
因みに今このギャラリーでは川柳作家、茉莉亜まりさんの魅力的な個展が2階の和室で開催されています。9月15日までです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする